あみの中東縦断一人旅。

旅日記05 トルコ・カッパドキア編 「たった一日で巡った、奇岩ハイライトの旅」



翌日から本格的にカッパドキアを観光!
夏だったら自転車やバイクでまわるんだけど、冬は雪で滑るから危険みたい。
かといってバスも殆ど無く、ヒッチハイクの車も少なく、自分でまわれない。
そこで効率よくカッパドキアの名所を1日で周る現地ツアーに参加しました。
0.25リラの大きなフランスパンと、0.75リラの水を買って、スタート!
寒いのもあり相変わらず旅の定番スタイル、「マント」羽織ってます。
日本だと変な人だけど、旅の時はなぜか私はマントスタイルが多いのです。
他にもいろんな国の人が参加してて、みんなでミニバスに乗り込んで出発。
ガイドさんは英語とトルコ語を交互に話して、いろいろと説明してくれました。
まずはギョレメパノラマ。ローズバレーに雪がかかってホイップクリームみたい。
粉雪が岩の上部にかかって、冬のカッパドキアも凄く良い!と感動したのだ。

次に向かったのは地下都市(カイマクル・デリンクユ)
迷路のような抜け穴がいつくも繋がっていて、地下8階まである。
地下12階まである地下都市もあって、その深さは想像を絶する。
気分はまさに、洞窟探検隊。いつまでたっても続く広さにも驚いた。
ベトナムのクチトンネルを思わせる狭さの細い通路が広間まで続いてる。
礼拝堂、食堂、寝室、食料庫、そしてワイン醸造室なんてものまであった。
外からは開けられないようになっている扉に、先人の知恵を感じたりして。



ウフララ渓谷で景色を見たら、カッパドキア名物料理のランチタイム。
食後はぶらぶらとトレッキング。深い谷に川が流れ、緑豊かな山に囲まれる。
山羊の群れが向かいからやってきてすれ違い、のんびりとした時間が流れる。
それはまるで村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の世界。
小説で読んだそのままの世界が目の前に広がっていて、デ・ジャヴのようだと思った。
乗り越えることのできないほど高い壁に囲まれた緑豊かな渓谷の幻想世界。
一角獣達が穏やかに草を食べ、冬には雪深い静寂の中、ひっそりと暮らしている。
そんな閉ざされた世界で一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす主人公。
小説の中に入り込んだかのような気持ちになった。素敵だった。感動した。



雪が酷いから危ないよ、と躊躇しつつもガイドさんが案内してくれて山登り。
山の上にある洞窟教会には、キリスト教徒達が描いたフレスコ画が残ってる。
保存状態がよく、その姿や細かな色あいもはっきりと分かるくらい色鮮やか。
山道を下るときは大変だった。張り切って一番最初に駆け下りたら滑る滑る。

映画「スターウォーズ・ジェダイの復讐」の舞台のモチーフになった場所
(恐らく撮影も行われたらしい)を眺めて、またも不思議な気分になったり。
キャラバン(ウスタンハン・ケルヴァンサライ)は隊商の宿泊所だった場所。
建物は中庭を囲むように建てられており、ラクダ専用の駐車場!?もあったりして。
ラクダに乗って移動していた昔のキャラバンが休憩した様子が、なんだか目に浮かぶ。



そのほかにもいろんな形をした奇岩などを見学したんだけど、
どうもトルコ語と英語で説明されたし覚えにくい名前なもんで、どこがどこやら。
恐らくあれはゼルベ屋外博物館。奇岩が家みたいになってて、面白い。
昔は住居として使われた奇岩によじ登って、はしゃぎまわって、景色を眺めたり。
地元の小学校の校庭でサッカーしてた子供達がやたら人懐っこかったり。

最後は定番、セラミック焼き物屋さんに寄って、陶器作りの見学と体験。
親しくなったトルコ人カップルの女の子が、ろくろに挑戦してて可愛かったなぁ。
カイマクルで買いまくる!?なんて駄洒落を皆で言いあったりして^^
綺麗だと思うものほど高く、やっぱり何も買わないまま終了、そして解散。
いやー、自然の景観は凄い。一日でいろいろ見て、圧倒された。

今日はそういえばバレンタイン。
近所の小さな商店でチロルチョコみたいなの買って、宿のオーナーラマザン、
旅人仲間の南米くん、ハッサンくん、ムスタファくん&メレックちゃんに配る。
パッケージがトルコ語だったので気づかなかったんだけど、後で開けてみたら
チョコじゃなくて普通のガムだった。バレンタインにガムあげちゃったよ(笑)

南米くんとはここでお別れ。一足先に南下してシリアを目指すみたい。
同じ日に出発したらまた被りそうで、二人旅みたいになりそうだし
私は出発の日をずらすことにした。すっかりゆっくりペースになってる。
念願のパシャバーのキノコ岩が今日見れなかったこともあるしね。
「また会いそうだね」って言いつつ見送って、宿でまたくつろぎタイム。
明日は自分達で歩いてキノコ岩を目指す事に決めた。
次回は、「雪山奇岩で遭難寸前!餓死目前!?の巻」です。
雪とのコントラストが、また良い感じ
スターウォーズ!?以前は住居だった
地下8階まである地下都市の、階段
カッパドキア名物。熱々のチャイも
先人の知恵がいっぱい詰まってる
洞窟教会が多く、壁画も鮮明に残る
まさに牧歌的なウフララ渓谷
触るとくるくる回る、メヴラーナ
キャラバンから、空が、見える。

 

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