あみの中東縦断一人旅。

旅日記01 ロシア&トルコ編「凍える空港野宿、トルコ沈没生活開始」



2006年2月。卒業旅行、せっかくだから遠い所に行きたい!
もう休みに入りそうなギリギリのところで思い立つ。
候補はインド&ネパール、中東縦断、南米探検の三つ。
どれもすごく行きたくて行きたくてたまらない国。かなり迷った。
その中から今回選んだのが、トルコinエジプトoutの中東縦断です。

まず格安飛行機チケットをインターネットで探す。
一番安かったのが、安さで有名なアエロフロートロシア航空。
成田発→モスクワ経由→トルコ・イスタンブールの行きと
エジプト・カイロ→モスクワ経由→成田着がセットのチケット。
(INとOUTで二都市を選べる中で、王道のこの二都市を選択)
空港税、サーチャージ除いて往復で4万8千円。なかなかだね^^
出発を一週間後にしたため、航空券は郵送ではなく空港受け取りにする。

さて、次はビザの問題。調べてみるとトルコ、ヨルダンは短期ならビザ不要。
レバノン、エジプトは国境でビザが取得できる。問題はビザが必要なシリア。
イスタンブールで取れるかどうかが流動的で、はっきりとは分からないし。
ホーチミンでも足止め食らったし、事前に取れるに越した事ないよね。
旅行業者に頼もうと思ったら、一週間以内ではどこも無理みたい。
仕方ないので東京のシリア大使館に直接ビザ申請に行く事にした。

バックパックの荷造りはいつもの旅と同じような装備ですぐ終わった。
ジップロックみたいなビニールにそれぞれまとめて入れてある。
洗剤、紐、洗濯バサミが入った洗濯セットや、薬が入った救急セット。
それぞれがちょっとづつまとめてある。荷物は少なくしないとね。
あと、旅に欠かせない三点セット。ナイフ、ミニライト、方位磁針。
これはいつもカラビナでズボンのベルト部分に留めてることが多い。
今回結構寒いので、服がかさばって面倒。夏ならTシャツだけでいいのに。

2月5日。飛行機出発の3日前に自宅出発。
2月6日。赤坂と六本木の間あたりにあるシリア大使館にビザ申請に行く。
午前中しか受け付けてない。大使館は普通の民家みたいで拍子抜け。
写真二枚と記入用紙二枚提出したら、翌日の午後にはもう出来てる。
シングルとマルチビザ、レバノンにも行きたかったからマルチにする。
暇なので国会議事堂を見学し、夕方からはたまたま東京国際フォーラムで
行われてたジェイ・チョウの日本初コンサートに参加し、ネットカフェで就寝。
2月7日。午前中は靖国神社に行く。展示が興味深くてずっと居た。
午後にシリア大使館でビザ受け取り、またもネットカフェで就寝。
2月8日。成田空港から飛行機出発。やっと日本脱出だ!

ロシアまでの飛行時間、11時間。長い長いフライト。
地球の回転と逆に進んでるため、いつまでたっても日が沈まない。
夕方の夕焼けが、延々と何時間も続いてるのが不思議な感じがした。
機内食が二回も出たのが嬉しかった。料理の味も結構まともで美味しかったし。
やっとのことでロシアの首都、モスクワに到着。トランジット5時間。
外はマイナス二十度。ものすごい極寒。滑走路の周りも雪に覆われてた。
同じようなトランジット待ちのバックパッカーがいたら
一緒に過ごそうと思ってたのに、ほとんどがヨーロッパ行きの人みたいだし。
事前に聞いてたとおり、薄暗い空港内。そこまで寒くないのが救いかな。
ベンチに寝っ転がって、借り物のトルコのガイドブックを眺める。
旅の計画立ててないどころか、ガイドブックを開くのさえ今が始めて。
ワクワク気分を高めながら、ひたすら時間が過ぎるのを待ってた。



ロシア・モスクワからトルコ・イスタンブール行きの飛行機に乗り込む。
靴まで脱がされ、身体チェックもあり、テロ対策なのかかなり厳しい。
飛行機の中はほとんどがロシア人なのかトルコ人なのか西洋人ばかり。
思ってたよりも小さくて、ボロくて、大丈夫なのかよーと心配になる。
機内放送も何語なのか、更に英語まで訛ってて聞き取りにくいことこの上ない。
真夜中なのに機内食で起こされる。日本を出発してから三回目の機内食。
マズイ・・・。チーズも臭みがあるし、パンも変な味がするし、野菜も変色気味。
トルコの空港に着地。着地と同時にみんなが大きな拍手をする。
無事着地できたら拍手が起こるって、なんか逆に恐いよーー(笑)

日本を出発して36時間後、やっとのことでトルコ到着。長いフライトだった。
空港に着いたのが深夜0:30、手続きを済ませたら更に深夜の1:00頃。
地下鉄もバスも終わってるし、タクシーなんて高くて乗れない。
そういうわけで、おなじみの野宿しかないでしょ^^
幸い空港は24時間体勢みたいだし、空港のベンチで寝ることにした。
ベンチで夜を明かす人結構いるかな、と思ってたけど、ほとんどいない。
同じ飛行機で来てたパッカー一人見つけたので、少し元気が出た。
通称南米くん。この後何度も出会うとはこの時思ってもみなかったけど。
しかし寒い。寒すぎる。トルコ寒いと聞いてたけど、こんな寒いとは。
ベンチは寝にくいしスースー隙間風入るし、何度も目が覚めた。

やっとのことで迎えた朝。あー寒かった。
寒いと思ったら外は一面の雪。凍え死ななくて良かった。
人々の顔や街並みはヨーロッパでもあり、アジアでもある。
地下鉄を乗り継いで、目指すは有名な旅人宿「Tree Of Life」
それにしても、トルコの物価は思ってたよりも高くて驚いた。
アジアの感覚だったけど、実際はヨーロッパの物価に近く、比較的高め。
宿のドミトリーは1泊5ドルくらい。12人部屋で、暖房がきかないのか寒い。
トイレの水は自分で汲んで流すし、シャワーは誰かが使ってたら使えない。
環境は良いとはいえないけど、世界中から個性の強い旅人が集まってる。
だからこの宿には魅力がある。素敵な出会いがあるのが、一番だと思うから。

早速知り合った宿の人と近所のパン屋で朝食を食べる。
手作りのパンと、砂糖をたっぷり入れた熱々のチャイ。シンプルな朝食だけど
物凄く美味しかった。フライト長かったし、久々に人と出会えたのも嬉しかった。
他の人と別れたら、早速行動。とりあえず空港で少し替えただけだから両替しないと。
マーケットの中でレートがよさそうなところを選んで、1万円の両替。のりきるぞ。
前々から聞いてたけど、それにしてもトルコ男性のナンパが想像以上に凄すぎる。
どこ歩くにしても、ひたすら話しかけられる。それも日本語で話しかけてくる。
トルコ人男性にひっかかる日本人女性が多いっていうのは有名な話だけど、
その理由も分かる気がする。みんなイケメンだし、優しいし、日本語出来るし。
一人で歩いてるとうざいくらいに声掛けてきて、誰もが怪しく見えてくる。
騙されてたまるかぁぁぁぁーーとひたすら断固拒否して逃げてた。



アヤソフィア、ブルーモスクを観光する。天気が良くて綺麗に見える。
1000円位する入場料の高さにはありえない!って辟易したけど。
ブルーモスクは「気持ちだけ」払うのに、アヤソフィアよりずっと良かった。
低いシャンデリアも、色とりどりのステンドグラスも、絨毯も、本当綺麗。
昼ごろたまたま道端で同じ宿の人に出会い、一緒に昼ごはん食べることに。
朝から良くしてくれた旅人。ヨーロッパ北部で野宿してたらお尻がしもやけになった
という、通称北欧くん。そして現役スチュワーデスの通称ロンドンちゃん。
口コミで有名なロカンタ(トルコの煮込み屋さん)に行ってみることに決まった。
地元の人でごった返してて、値段もかなり安いし、美味しいし、大満足。
指差して注文して、いくつか頼んだのをみんなで分け合って食べた。おいしい!!
トルコは中華料理、フランス料理と並んで世界三代料理の一つだっていうのが分かる。

一旦宿に帰ってシャワー。スタートから長旅だったこともあり、久々のシャワーかも。
野宿が応えたのか、もう外に出る気が無くなってしまって。そのまま宿で過ごす。
トルコに沈没中北欧くんの親友のトルコ人と一緒に、夕食を食べることになった。
そのトルコ人というのが、昼間声を掛けられたけど拒否して逃げた相手だった^^;
イケメントルコ人青年のエムラくん。打ち解けてすごくいい友達になれた。
ロンドンちゃんが気に入られて、口説かれ、ラブラブ迫られてました(笑)
トルコ名物ケパブを思いっきり食べて、大好きな羊肉にも懐かしさを覚える。
お洒落なシーシャ(水タバコ)カフェに行く。水タバコ初体験。ドキドキ。
トルココーヒーも独特だった。ザラザラして、真っ黒で、苦くて、甘くて、濃い。
こんなコーヒー飲んだことなかったから、驚いた。でも、これも悪くないかも。
飲み終わったらカップをひっくり返して「トルココーヒー占い」してもらう。
トルコ人青年のエムラくんが、残ったコーヒーの形で占ってくれた。本場だー。
その占い内容が、ピッタリ当たっててびっくりした。ロンドンちゃんも感動してた。
水タバコも楽しかった。普通のタバコと全然違って、ただの煙みたいなんだけど
フレーバーが選べて、フルーツの味がするの。煙がもくもくして楽しすぎる。
水タバコ、はまった。これ楽しい。楽しすぎる。わーーーー!!
帰り道ではライトアップされたブルーモスクを見て、空の星を眺めて。
トルコ初日からこんなに充実した一日を送れたことに、感謝感謝、なのです。
(レート:1トルコリラ=70〜100円?違うかも。どうもレートがよく分からないです><)
何時間も沈まない夕日が、不思議。
ヨーロッパとアジアの融合、トルコ
マーケットは見てるだけで楽しい
アヤソフィア。天気が良くて最高
アヤソフィア内部のシャンデリア
トルコのモザイクもかなり有名
モスク内部、装飾の豪華さが素晴しい
トルコには猫が多い。モスク内部にて
ロカンタで食べた、世界最高の飯
これが水タバコ。ものすごくはまった
トルココーヒー占いに夢中なあみ
ライトアップされた夜のブルーモスク
 

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