あみの東南アジアバックパッカー放浪記。

旅記07ベトナム・フエ編「古都で王宮と帝廟巡り&宮廷料理」

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首都ハノイから夜行バスで揺られる事一晩。
約13時間くらいかかり、朝方フエに到着しました。
かなり距離があって時間かかるだろうと予想してたんだけど、
中国のでかさとあの移動距離に比べたら、楽勝でした。
ただ相変わらず夜行バスがクーラーがんがんで寒かったし
シートあまり倒せなくて寝づらかったけど、比較的まともバスでした。
フエは日本の京都や奈良みたいな感じ。昔の王朝時代の寺院が多く残ってる。
バスを降りたら早速宿探し。行きたいな、と思って探してたのは
「ビンジュオンホテル」、人に道聞きながらやっとのことで到着。
人気なのか今ではNO.1〜3まであるんだとか。(泊まったのは1だけど)
宿の人がすごく親日的でフレンドリーで、かなり気にいってしまった。
1泊2〜3ドル。ドミなのに3人部屋で部屋も清潔、シャワーの勢いもいい。
テレビがついてて衛星が入ってるのか中国、タイ、BBCも見れる。
なんと日本のNHK海外版も見れたのにすんごい感激してしまった。

ちなみに、なぜか気づけばハノイからついてきたリー君。
着いたばかりでなんだけど、今晩のバスでハノイに戻ってもらうことに。
もろもろ勝手な発言と求婚とセクハラに耐えれず、ちょっと怒。(省略)
悪い人じゃなかったし、最後は仲良くバイバイって別れたけどね。
ああ、もっと自分しっかりちゃんとしないと、こんなんじゃダメだ。
そうそう、彼とも歴史とか政治問題についてディスカッションしたな。
靖国参拝は理解できるし、反対しないと言ってたのが印象的だった。
でも竹島と日本海の呼称に関しては韓国人として絶対に譲れないそうだ。
様々な方面からの意見を聞いて話し合えるっていうの、良いな。
ベトナムも最初は中国語ばかり口をついてでてたのが、
彼と話してたおかげでだんだんと頭が英語モードに切り替わってきた。

近くをぶらぶらして、その辺の店に立ち寄って昼ごはんを食べる。
壁には本当に素敵なベトナムの写真がギャラリー風に飾ってあった。
写真家でもあるMr.CUという人がオーナーのカフェなんだって。
Mr.CUに貰った名刺には「MANDARIN CAFE」という名が記されていた。
どの写真も本当に素敵で、かなり一見の価値がある作品ばかり。見惚れる。
大きな川を渡って向こう岸のオールドマーケットにも行ってみた。
ぼろい感じだけど、野菜とか売り物が至る所にひしめき合ってて賑やか。
そこでドラゴンフルーツを買ってた。1万ドンで8個くらいって多!
川岸でぼーっとしながら食べる。物売りの小さな少年がやってきて、
買わなかったんだけど何度も目の前を行ったり来たりしてるもんで
いつの間にか仲良くなった。言葉はお互い殆ど通じないんだけど
それでもコミュニケーションはとれるもので、可愛くて良い子だったな。

宿に戻ったら、なんか旅人が集まって晩ごはんの相談をしてた。
「うおー混ぜてー」と話しかけたら、一緒に食べに行く事になった。
メンバーは同じ宿でたまたまその辺にいたうちら5人。たまには贅沢だ^^
もう帰国するって人もいて、最後の記念にフエの宮廷料理だって。
フエは昔の王朝があったことで有名な都市なんだけど、当時の王宮料理を
再現したコースがフエの名物なんだって。移動代入れて5〜10ドル。
王宮の傍にあるお店で内装も凝ってて、中庭が吹き抜けで雰囲気いい。
まず最初に出てきたのは・・・ピーコック揚げ春巻き(どーん!)
揚げ春巻きがピーコック(孔雀)の羽に見立ててあり、刺さってるの。
これには先制パンチやられたね。まさに王宮料理にぴったり。おもろい。
その他にもかきあげのおやつにおからのそぼろ乗せた様な料理、
たれがこれまた酸味が利いてうまいことこの上ないエビ、スープ、
ハスの葉で包んで蒸したご飯は香りが十分についておいしかったし、
メインのダックは漢方みたいな味付けがちょっと微妙だったけど、
デザートと一緒に出てきた花瓶に入った造花(だと思ってた代物)、
実は花の部分が豆でできたグリーンビーンケーキだったらしく、驚いた。
最初冗談かと思ったよー。ちなみにビールはフエ名物のFUDA BEERで。
それにしても出てくるたびに盛り上がったね、久々に大笑いした。
中には「宮廷の味は庶民の口には合わなかった」ものも(笑
でも珍しい料理が多くて見た目すごいし楽しかったし大満足。

宿に戻ると、そのまま宿入り口の椅子に座って旅の話聞いたり。
ここの情報ノートにものすごい話が載ってて、それはそれは私が
今まで見た情報ノートの中でもダントツ一番のインパクトだよ。
切実すぎて泣けるんだろうけど、いやでも大笑いしてしまったし。
ここに内容かくのもあれなんで、フエに行った際は是非、とでも。
話してたら宿の人がベトナムで有名な肉まん(うずらの卵が2個入ってる)
差し入れしてくれて、そういう心遣いも嬉しかった。結局夜更かししたー。

その後の数日は街探検をして過ごした。
船に乗ってボートで郊外の寺や遺跡をまわるツアーもあったりして。
なんかぼったくりとかトラブルにあいそうでバイタク乗れない。
というわけでただひたすら歩き回るんだけど、道に迷うんだよね・・・。
王宮を目指すも、なぜか逆方向のフエ駅近くまで行ったり、
そのうちホーチミンの母校である高校にも入ってみた。
歩いて無理だろーとか思ってたのに王宮にも案外歩いて行けるもんだ。
入場料はベトナム人なら25000ドンなのに外国人は55000ドン。うーむ。
人が少なくて、そんな王宮の中を一人で一周。朽ちてる部分も多い。
それでも、歴史を感じられた。高台に上って道向こうの巨大な国旗を眺める。
音楽に引き寄せられて建物に入ると、王宮舞踊披露の舞台もやってた。
ゾウさんもいてびっくり。こんな間近で見れるなんて。可愛いーー!
ベンチに座って日本へのポストカード書いてたら、現地の親子連れが
不思議そうに覗き込んできて。なんか赤ん坊が可愛くって一緒に遊んだ^^
またオールドマーケットとニューマーケットの方に歩いていったりもして。

あ、ベトナムのフランスパンが美味しいという話はまだしてなかったかな。
フランスの統治下にあった時代もあることで、フランスパンが美味い。
日本のフランスパンはひたすらかたい。けど、本当のフランスパンは違う。
外はカリッとしてるけど中はふわふわで柔らかいの。フランス人も言ってた。
その美味しいフランスパンに具をはさんで作るサンドがよく売ってる。
道端でおばちゃんが好きな具をはさんでくれる、「バインミー」。
これに濃い目のベトナムコーヒー練乳入りをあわせれば完璧。
4000ドンで買った後、ちょっと歩いて道端に座って食べてたら
さっき売ってくれたおばちゃんが「〜〜〜〜!!」となんか叫んでる。
戻ってみると、椅子があるからここに座ってお食べ、とのことらしい。
なんかこういった現地の人の温かさってすごく好きだなぁ。
ベトナムぼったくりって言われてたけど案外そうでもないかもね。
と、そう思ったとたん、1000〜3000ドンくらいのチェーが10000ドンだったり。
いや小銭つくろうと思って大きめお札出した私も悪かったのかも・・・(ずーん)
抗議したけど無駄で、「なんだよーもうー」ってちょっと腹を立ててた。
でもベトナムに慣れてくるにつれ、「そんなの別にいいじゃん」とか
思って普通に感じるようになった。なんか結構そういう人多いらしいし。
川ぎしで夕日が綺麗に沈んでいくのを見終わったら、宿に戻る。

仲良くなった宿のフロントのベトナム青年が「オカエリー」って
日本語で言ってくれて、少し驚いた反面嬉しかった。
たまたまハノイの宿でちらっと出会った人に再会。通称クリシュナくん。
中国の人民帽がよく似合う旅人、通称浪速くんとも知り合った。
3人でホビロン(孵化する直前の雛)を一緒に食べに行く事に。
美味しいらしい店(手がかりは「ロウソクが目印」のみ)探してると
道端におばちゃんがやってきて、売る準備始めだした。ああ、これだ。
みんなホビロン食べるのは初めてで、ドキドキワクワク状態。
それにしても売ってるおばちゃんが夫と子供連れで、子供がすごい良い子。
愛嬌があって、すんごい可愛くて、「可愛い」×100くらい連呼してた。
さて、ホビロン。一個2500ドン。アツアツの状態で出てきた。台に乗せる。
スプーンの腹でコーンコーンと叩いて、殻を割る。これが結構硬い。
最初にちょっと汁を飲んでから、スプーンで中の身を掬って食べる。
塩コショウとライムをつけると味付けがいい感じみたい。
恐る恐る食べてみたんだけど、なんとこれがなかなか美味しい。
でもそのうち足(細くてリアルに爪までついてるしー)とか
頭(目玉がこ、こっち見てるー!)とか羽(毛細血管透けてる)とか
なんかグロいもんが出てきちゃうんだなー、これがっ^^;
うぎゃーとかいいつつ勢いで一気に食べちゃったおかげで、
なぜか年上の浪速くんから「アネゴー!」と称えられる始末。

週末だけ橋と王宮周辺がライトアップしてる、との噂を聞いて行ってみる。
ちょうどその日は週末だったし。橋のライトアップは確かに凄かった。
ものすごい明るさとネオン。見に来てる人も結構多いみたい。
色がグラデーションでどんどん変わるし派手で、綺麗っちゃ綺麗。
しかし古都・フエにこれであるのかー?との疑問も多少拭えない・・・。
綺麗だったからついでだし、とそのまま歩いて王宮まで行ってみる。
こちらは大人しめの灯りで、王宮まわりの門が綺麗に縁取られてる。
しかし!ちょうど王宮に着いたとたん、ちょうどライトアップ終了。
9時までらしい。うわぁ〜残念すぎる。そのまま広場で星を眺めて、
またまた歩いて戻る。そんな日常が過ぎていき、次の街へ。

当時のレート
1VND≒0.0069円≒0.0001US$
1ドル≒14000ドン(≒100円ちょっと)

フエの川はかなり広いので橋も長い
MANDARIN CAFEにて、Mr.CUの写真
みんな天秤棒かついで荷物運んでる
オールドマーケットは果物も安い
この帽子見るとベトナムって感じ
宮廷料理は装飾がやたら凄い!
ホーチミンの母校、クォック・ホック
かつての栄華を偲ばせるフエ王宮
あんなところに象さんがいるぞー!
川縁にて日が暮れるのを眺める
食べかけホビロン。結構リアルなのだ
橋のライトアップ。ちょっと派手すぎ!?
子供達は元気いっぱいではしゃいでる

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