あみの中東縦断一人旅。
旅日記12
レバノン・バールベック遺跡編「巨大円柱に圧倒!世界一の古代ローマ遺跡」
レバノン・ベイルートの朝。同部屋で仲良くなった二人組の旅人と別れ、 一人バールベック遺跡を目指す。トリポリとレバノン杉も見たかったけど。 宿の人が簡単な行き方の地図を描いてくれたので、バスで無事に辿り着けた。 バールベックの町をちょっと探検したけど、本当に小さくてこじんまりしてた。 ブランチにと中東サンドイッチ(もうおなじみのツイスター風ケパブサンド)を買う。 ここはいろいろな具材の中から自分の好きなものを選んで巻いてくれるお店だった。 選んだのは、ポテト、チキン、野菜を挟んでサワークリームソースをかける。 1000LL(約100円)で激ウマ!サンドランキング上位に入るくらいのお気に入り。 同じく1000LLでバナナミックスジュースを作ってもらい、飲み物代わりにした。 さて、バールベック遺跡を目指します。普通に学割が使え、7000LLで入れた。 専門家によれば、世界の古代ローマ遺跡の中で一番保存状態がよいと言われており かなり良い!!ってネットで絶賛されてたから結構楽しみにしてたんだけど、 中は意外と狭くてシリアのパルミラ遺跡の方が広々としてたかなって最初は思った。 でも奥に進むにつれ、その巨大さとレリーフの保存状態の良さに感動したのだ。 オフシーズンまっさかりで、他の観光客も旅人もほとんどいない。遺跡貸切!? 相変わらず人が全然いないから、遺跡の真ん中にぽつんと座ってご飯にする。 壁の向こうに見えるのはレバノン杉(やっと見れた!)、雪を抱くレバノン山脈。 レバノンの自然は美しい。レバノン杉が国のモチーフなのが分かった気がする。 青空の下遺跡でのんびり食べるサンドとミックスジュースは、その味も格別。 そんな感じでのんびり過ごしてたら日本人のおばさん達の団体がやってきた。 説明を聞くと遺跡がもっと楽しめるから、後ろについて説明を盗み聞き(笑) 本当ゆっくりじっくりまわってる団体だったから、かなり遺跡について詳しくなった。 他にも西洋人の団体がいたから、そこの説明も聞いたりうろうろしてた。 そんな私を見て、最後の方で日本人団体のおばさんが話しかけてきた。 私が(怪しい身なりで?)何人か分からなくて結構迷ってたらしいけど^^; リュックの上からマント羽織ってるので、背中がどどーんとでかく見えます。 話を聞くと、死海やペトラ遺跡などを数日でまわる中東遺跡巡りツアーの方々らしい。 一人で来て、トルコからエジプト目指して旅してるって言ったら他の人も集まって、 団体のおばさんに囲まれ、みんなお母さんみたいに心配してくれて、嬉しかった。 今まで旅した中で団体旅行者と関わったの初めてだったけど、優しい人々だった。 というわけで、バールベックに関しては物凄いじっくり見てまわれた。 別れをつげたら、もう一度ぐるりと園内をまわってみる。もう遺跡には誰もいない。 入り口の長い階段プロピュライアを登ると、フェニキア独自の様式である六角形の庭。 そこを過ぎると大庭園が広がる。中心部には生贄の行事が行われていたという祭壇。 生贄を清めたという水場には彫りかけの貴重な彫刻があって、興味深く感じる。 列柱廊の天井を華やかに飾る神々の彫刻も素晴らしい。彫刻の繊細さが美しい。 ジュピター神殿の大列柱。これはギリシャ・アテネのパルテノン神殿以上の規模。 本来は直径2.2メートル高さ22メートルのコリント式円柱が6本並ぶ様は迫力。 ジュピター神殿の長押にあったライオンの雨といは、あまりの可愛さに一緒に 写真撮りたかったのに、近くにオート撮影できる岩が無く、一生懸命苦労してたら ヨーロッパ系ツアーのガイドさんが手伝ってくれた。 バッカス神殿は現存するローマ時代の神殿の中で最高の保存状態を保っている。 土地の広大さはパルミラには叶わないけど、遺跡の保存状態の良さと柱の大きさは凄い。 スタッフのアラブ人おじさんがいて、何語か分からないんだけど着いておいでって言われ 階段を地下に向かって下りて行く。そこは博物館みたいになってて、古代の遺跡等 展示物がいろいろあってなかなか見ごたえがあった。でも遺跡には誰もいなくなり 地下で怪しげなおじさん(すいません)と二人っきりなのがちょっと警戒してしまって、 さっさと見ただけですぐ出てきた。そしたら急に強引になりハグやら何やら迫られて、 もう一個地下の部屋があってそちらに誘われたけど、「むきゃーエロオヤジー><」 と心の中で叫びながら走って逃げた。。。相変わらずセクハラ食傷気味だよ。 出口辺りでは水をかけると現れる、色鮮やかなモザイクを見つける。 隣に並ぶ非公開のヴィーナス神殿はほとんど復元されておらず、瓦礫がごろごろ 並ぶ様にまた別の意味で遺跡そして歴史の流れを感じる。 個人的にはパルミラ遺跡の方が雰囲気的に好きだけど、バールベックもなかなかでした。 バスで来る途中見かけた青いモスクを覗いてみたら、なんか大した場所じゃないし 帰り道歩いてると地元の少年にはやし立てられて少し嫌な思いをする。 帰りはとりあえずシュトゥーラ(CHTWLA?)というような名前の町まで行き、そこで乗り換え。 ここからはバスも何もないので、セルヴィスタクシーという乗り合いタクシーしか シリアまで帰る方法が無い。運転手何人かと交渉したら、結構料金をふっかけてくる。 タラズの宿のオーナーが「ここからシリアまで相場は約4ドル」と教えてくれてたおかげで、 料金交渉にも負けずに6000LLで乗ることが出来た。手書き地図もアラビア語と英語 併記で書いてくれてたから、シュトゥーラという手掛かりも無いこの町にも辿り着けたし。 結局交渉成立して、シリアのダマスカスのバスターミナルまで乗せていってくれることに。 英語通じないし、怪しい感じのおじさん運転手でちょっと心配だけど仕方ない。 駐車場にて「タクシーの中で待ってな」的な事を言い残して運転手のおじさんは去る。 大人しく待ってはみたものの、30分経っても戻ってこない。だんだんと心配になる。 なんだろ?騙されたのかな?どうしよう?と迷った挙句、広い道まで戻ってくる。 探しても運転手のおじさんいないし、というか誰もが同じ中東の顔に見えてきて 顔はっきり思い出せないし、私は誰を探してるんだろう?って自問自答したくなる。 こんなよく分からないところで取り残されて、どんどん不安でいっぱいになる。 不安そうな顔でうろうろしてる私を見て、町の人達が変な目で見てるし(笑) 話しかけられても、アラビア語でまくしたてられると全く意味も分からない。 結局「待ってろ」と言われてから1時間以上待たされた。乗り合いタクシーなので、 運転手のおじさんは他にシリアに行く乗客を探して声を掛けまくってた(のだと思う) まあ、乗り合いタクシーだと料金がかなり安いので、待つのは別に仕方ない。 運転手のおじさんが連れてきたのは地元の少年とおじさん二人の計三人だった。 少年が助手席に座り、地元人と思われるおじさん二人に囲まれて後部座席へ座る。 なんか席がギュウギュウで身動きが取れません・・・。何年乗ってるんだろうっていう 年季の入ったぼろぼろのタクシー、車としてありえないスピードでぶっとばす。 料金決まってるから、スピード出して早く着いた方が効率がいいのだろうけど。 言葉が全く通じずアラビア語が飛び交う車内で、両隣のおじさんコワモテだし。>< 国境越える時は私一人だけ外国人で大丈夫かな?と思ってたけど、すぐに手続き終了。 私は最初からレバノンに行くつもりだったから、再入国が出来るようシリアのビザを ダブルで取ってたけど、シングルで入って国境でもう一回取ることもできたみたい。 超スピードでぶっとばした乗り合いタクシーのおかげで、短時間でシリアに到着。 アルラビエホテルに預けてたバックパックを受け取って、隣のアルハラメインホテルへ。 気分一新、ホテルを移ることにした。「ベッドが結構立派だったよ」と噂に聞いたし。 でもとってつけたような手作りの狭いトイレで鍵がちゃんと閉まらずドアが半開き。 これには少し困った。まあ、確かにベッドは大きめで背が高かったけど。 古い感じで暖炉があって、木のドアで階段が続いてる歴史ある雰囲気は好きだけど、 ドアが閉まらないトイレはやはり気になってしまう。(女の子だし^^) 総合的に見て、アルラビエホテルの方が好きかな。屋上に洗濯物干せたし、 中庭の雰囲気、宿の人のフレンドリーさとか結構悪くなかったと思う。 同じ部屋はチュニジア人のイケメン兄さんと、レバノンで一緒だった二人旅の一人。 チュニジアの民族衣装的な服が似合ってて、考えもしっかりしてて話してて面白い。 旅人とはまた再会だねーなんて話して、晩ご飯をみんなで食べに行く事にした。 1個5sp(11.5円)なんて激安の屋台のミニピザにはまり、やっと見つけたご飯やで 135sp(310円)のチキンの丸焼きポテト添えを食べる。激美味いーーー!!! シリアに来てからずっと食後は生絞りミックスジュースを飲むのが日課。 今日は苺とバナナのミックス。果物と氷を目の前でミキサーにかけてくれる。 料金はどこも25sp(58円)、料金が壁に書いてあると地元人価格で安心する。 アラビア語の数字と簡単な単語が読めるようになってきたおかげで買い物が楽。 チュニジア人兄さんの話を聞いてたら、アフリカにすごく行きたくなってきた。 エジプトから足を伸ばして、時間があったらアフリカももっと探検したい!! 明日はシリアのオールドシティを散策。 |
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