中国の旅〜新疆編(ハミ・トルファン)〜

旅記39〜新疆ウイグル自治区・ハミ編〜「高級メロンを越えるハミ瓜」

8/24。朝8時の敦煌→ハミ行きのバスで出発。
同じドミだった兄さんも、同じバスに乗り込んでた。
途中でバスの揺れが酷くなり、道が悪いのかなーとか思ってると
いきなり横のほうからもくもくもくもくーーーっって煙でてるの!!!
いやいやいや、ヤバイってこれ。焦げた系の変なにおいがするし。
で、いつもの如くバスの故障は運転手さんが頑張って直します。
バスの下から「カーン、カーン」って打つ音聞こえてくる。。。
どんな古典的方法なんだよってツッコミ入れてたのにそれで直ってた。
なんだかタイヤのネジがゆるくなってて、タイヤ外れかけてたとか。恐怖。
昼過ぎ、夕方前にはハミに到着!早速明日のトルファン行き切符を買う。
うちはすんなり切符買ったんだけど、兄さんは紙に書いて渡してた。
その姿を見て、去年一人旅した時の自分の姿を思い出した。
切符買うときは同じように紙に書いて渡してたなーと思って。
今思うと懐かしいというか微笑ましいというか。

せっかくだから二人で安宿探し。
というのも、私のガイドブックにはハミの情報・地図が載ってなかったし。
大きな都市しか載ってなくて、相変わらず役に立たないんだから。
ガイドブックの安宿は、ドミが無いし人がいっぱいで泊まれないみたい。
がっかりしながら、その宿の人が勧めてくれた向かいの宿に行ってみる。
そこで一人のパッカー発見。あれ絶対日本人ぽいよ、と言いつつ
話しかけてみたらやっぱり日本人だった。彼も宿探しに苦労してた。
放浪Tシャツを着てたんだけど、放浪クラブに入ってるらしい。羨まし。
さっき勧められた宿は日本人泊まれないらしく、仕方ないから
後戻りして別の宿を探すことに。しばらく歩いてやっと見つける。
そこはドミがなかったけど三人部屋が50元。ってことは一人約16元(200〜240円)。
歩き疲れてたし、条件もまあまあだったのでここに決めた。
ハミはなかなかドミが見つからなかったから、偶然三人いてよかった〜。
敦煌から一緒に来た旅人はポロに熱い想いを寄せるポロ兄さん。
ハミで出会った旅人は今年から中国の大連に留学する大連くん。
私を合わせて、三人揃うとなかなかいいコンビ。おかげですごい楽しかった!
大連くんはウルムチ→トルファン→ハミと逆ルートで下りてきて、
今後は敦煌に行くんだって。二人で飛天賓館をお勧めしといた(笑)

少し休んだら、腹ごしらえに出発!!
みんな一人旅だから、一人の時は麺ばっかり食べてるのね。
中華料理は人数がいないとなかなか食べれないもんで。
だから中華が食べたい!っておいしい中華料理にありつく。
私も移動が多かったこともあり、久々にちゃんと中華料理を食べた。
シルクロードに沿ってきたポロ兄さんは、新疆料理が食べたくて仕方ないらしく
新疆軽く一周した大連くんは、新疆料理からやっと開放された!って喜んでた。
満腹になったら今度はメインのハミ探索。
私が興味あったのはハミ王墓と、ミイラがいる博物館。
ハミは雰囲気がなかなかいいよ〜って聞いてたけど、こじんまりしてた。
ハミ王墓は思ってたより狭くて、人もまばらで少しがっかり気分。
てか、観光客らしい観光客がほとんどいなくて、売り場の人も暇そうにしてる。
でも中はイスラム文化と中国文化の融合!って感じの建物がなかなか。
王様やお妃様の墓があったりして、中にはぎっしり詰まってる。

その後近くのケイス墓についでに寄ってみた。
二人はお金払って入ったんだけど、私はまいっかと思って入り口で待ってた。
そしたら他に観光客もいないし、入っていいよって中に入れてもらっちゃった。
ここは王様よりも立派に作ってもらってる気がした。すごい豪華。
屋根はキスチョコみたいな形で緑っぽいタイルが貼ってあるイスラム式なのに
本堂はというと和風建築みたいなのね。この融合具合がすごいと思った。
人がいない割に道が広くてかなり立派。で、王墓のちょっと先で道がきれてて
例えば港の波止場や、海の傍の堤防みたいな感じでまっすぐきれてた。
先には空しか見えないし何にも物が無いから、海があるんじゃないか
って盛り上がったんだけど(もちろんここは内陸中の内陸!)どうなんだろ。
今でも少し気になる。見に行っておけばよかったかなって少し思う。
ゆっくりしすぎてたからか、いつの間にか博物館が閉まる時間になってた。
ハミ王墓に博物館のポスターが貼ってあって、近代的でおもしろそうだったのに。
やっと帰りのバスを見つけて街の中心に戻るも、博物館が見つからない。
ダメもとで駆け込んでみようって考えてたのに、地図を見ても人に聞いても
見つからなくて、結局最後まで見つけることは出来なかった。残念。

仕方ないから今度は食いに走ることに(笑)
アイシーみたいな飲み物があって、二人は買って飲んでたんだけど
“科学的な味がする飲料に細かい氷が浮いてる”程度のもので、がっかりしてた。
その隣に「身長体重はかり屋さん」がいた。中国の道端にはどこにでもいる。
身長と体重をはかってくれる機械があって、0.5元くらいではかってくれる。
「身長、何メートル。体重、何メートル」なんて喋るもんだから
周りの人に聞こえるし、今まで一度も乗ったことが無かったけど
「やってみたら?」って言われ、一人じゃ絶対乗らないしな〜と思い挑戦した。
今回の旅行美味しいもの食べまくってるし、絶対太ったよなーと思いつつ。
中国来てから体重計に乗る機会も無いしね。わざわざ買う物でもないでしょ(笑)
結果はまあまあで、ちょっと一安心。
その後はイカ焼きなどの鉄板焼きものを食べる。
真っ赤な色をしてたから、てっきりすんごい辛いのかと思ってたけど
ちょっとトマト風味なのかそこまで辛くなくて、クセになる味。
あんまり食べなかったんだけど、大連くんが自分のを勧めてくれた。
遠慮して断ったのに「食え」って言って、もう一回差し出してきた。
そういう気遣いに女ゴコロをくすぐられる。いい人だ。

夜市が出てるっていう場所に行ったんだけど、それらしきものは無い。
道端ではハミ瓜やスイカがたくさん売られてた。せっかくだからスイカ購入。
なんと一玉4元というありえなさ。す、すごい・・・。50円ちょっとしかしないなんて。
冬に天津で友達が買ってたときは30元くらいしてたのにね。(ぼられてた?)
そばのパン屋さんがおいしそうで、チョコパンを二人が買ってた。
贅沢は出来ないので買わなかったら、大連くんが私に一個買ってくれた。
旅をしてるとあんまり買ってもらうなんてこと無いので、すごく嬉しい。
(パッカーはお互いお金が無いので、普通は自分のことで精一杯なのだ/笑)
目の前の羊肉串があまりにもおいしそうだったから、寄り道してつまみ食い。
ここの羊肉串は本当に美味しかった!さすが本場の新疆だ〜って感じ。
ポロ兄さんも大連くんもえらく感激して、追加注文してまた食べてた。
おいしいおいしい〜〜。すんごいおいしいのだ〜〜〜。
さっき買ったチョコパンを食べると、クレープみたいでこれもまたおいしい。
クレープ生地の中にチョコレートと生クリームが入ってる感じなの。
おいしかったからもう一回そのパン屋さんに行って、また買い込んでた。
私も明日のバス移動用にピザパン購入。そのパン屋さんは中国なのに
おいしそうなパンが多くて、あれこれ欲しくなってきちゃった。

宿に帰ってスイカ祭り!三人で一玉食べきるぞ!
ハミだからハミ瓜食べようと思ってたんだけど、昨日食べたばかりなんだよね。
ポロ兄さんが一人で一玉買ったのを、ドミのみんなに分けてたんだけど。
なんと一玉20元もしたんだって!騙されたのか高級なのか分かんないけど。
でも20元したのが頷けるくらいの美味しさだったのさ!!!!!!!
ハミ瓜といえば去年北京に行ったとき道端でたくさん売ってて、
メロンだと思って食べたら甘くなくてショックを受けた食べ物だっけな・・・。
でも宿で食べたハミ瓜は本当に最高だった。日本の高級マスクメロンにも負けない。
本当に甘くって口の中でとろけてて、これが瓜なのかって驚く位のうまさ。
ああ、本当にあれはおいしかったなぁ。二度と無い程の美味しさだった。
という訳で今日はスイカなのだ!夏といえばスイカ割りだよね〜って
スイカを割っては三人でもりもり食べた。皮がすごい柔らかい。
スイカもなかなかおいしくて、一気に半分くらい無くなっていった。
残りは明日の朝ご飯ということで、勢いのうちにスイカ祭りは終了。
夜はお喋りに花を咲かせ、翌朝は一足先に大連くんが出発。
いい子だったから、別れが少し寂しいな。またねー。
さて、次回はトルファン編。ブドウ祭りだ〜。


旅記40〜新疆ウイグル自治区・トルファン編(前)〜「新鮮ミイラと前夜祭」


8/25。ハミ→トルファン行きのバスに乗り込む。
実は敦煌からハミ、トルファン経由でウルムチに行くのは
ポロ兄さんと同じルートだった。このルートの人結構多いみたい。
乗り込んだバスの席が、なぜか中央座席の補助シートだった。
番号が書いてあるところを見ると、毎回使ってるちゃんとした席みたい。
しかも最後から二、三番目でだったみたいで、ギリギリ買えたんだって思う。
バスに乗ってる人はほとんどがウイグル族の地元民で、おじいさんとかナイス。
回族の男性は頭に白い小さな帽子、女性はカラフルなスカーフを巻いてる。
実は今朝、残りのスイカを二人で完食してしまったのだ。
そのせいか二人ともトイレに行きたくなるも、なかなかバスが止まらない(笑)
やっとのことで休憩になったんだけど、やっぱりここは道端なんだなー。
瓦礫みたいなのがあって、なんとかなったんだけどね。ほっ。
休憩のたびに、補助席だから席を立たなくちゃいけなかったけど
体を動かしたくなるし、空気が気持ちよかったから丁度良かったかな。

乗る前に新聞買ってたから、暇つぶしに読もうと思ったんだけど
まわりの地元民は全員ウイグル語の新聞読んでたから読みづらくて。
編み物もハミ行くまででマフラー作り終えちゃったし。
疲れたのかずっとウトウトしてた。でも補助席は背もたれも低いから
頭を置く所が無くて、ずっと右に傾いたり左に傾いたり。
勢い余って両隣の地元民に頭突きかましてばっかりだった。
本当迷惑かけたなーと思う。6時間以上ゴンゴン頭ぶつけてたもん。
やっぱり普通の席の方がいいもんだ、と実感した日となりました。
途中、火焔山の横を通り過ぎた。
西遊記で孫悟空たち一行が行く手を遮られた、あの火焔山です。
切り立った崖なんだけど、ひだの入った赤い山肌は燃えてるように見える。
すごい迫力だった。確かに勢いよく燃えて立ち塞がってるように見えた!!

トルファン到着!バスを降りたらすぐに客引きに捕まる。
そのまま近いしすぐ傍の宿に泊まることに。ドミなんだけど実質3人部屋。
軽く洗濯物を手洗いしたら、トルファン探索に出発!!!
腹ごしらえをまずしなくちゃいけないので、地元民の食堂へ。
ポロ兄さん念願のポロを食べる!楽しみにしてた分かなり喜んで食べてた。
普通のチャーハンより油が多くて、なによりニンジンがめっちゃ甘いの。
なんでこんなに甘くておいしいんだろう。恐るべし新疆マジック。
その後トルファン博物館へ。残念ながらハミで行けなかったしね。
目的はやっぱりミイラ。ここ新疆は乾燥した砂漠地帯だったため、
ミイラの保存状態がすごい良いらしい。楽しみ楽しみ。
でも入ってみると恐竜の化石や古代の土器ばかりだし・・・。しょぼい。
しかも化石よりもイラストでごまかしてあるような気もするし。
壁に貼ってあった大きな恐竜のイラストに、なぜか小さく数字が書いてあって
絶対どっかの図鑑かなんかを引き伸ばしてるよこれ、って思ったりも。
電話が何台も置いてあって、恐竜の鳴き声が聞こえるよって所では
もちろん何も聞こえるはずが無く。中国だしねーー。
二階に上がると人類の歴史になってきて、どきどきしてくる。
私達以外には観光客らしき人は誰もいない。寂しい感じがする。

やっと最後にミイラ部屋発見!うぉーー興奮。
ミイラがいっぱい置いてあった。ガラス越しに本当に間近に見れる。
言葉を借りると「昨日死んだとしか思えないようなミイラ」ばかりなんだよね。
本当に保存状態が最高に良い。これが本当にミイラなのかって疑ってしまう。
紀元前のミイラも多かったんだけど、それなのにはっきりと全身残ってるの。
その時、私の好きな俳優、ブレンダンフレイザー主演の映画
「ハムナプトラ(原題The Mummy)」のワンシーンを思い出した。
棺から急に生々しいミイラが出てきたシーンで、驚いた後に
「何ていうか・・・ジューシーだ」っていう台詞を言うんだよね。
その時すっごい爆笑しちゃって、印象的なシーンの一つになってる。
英語でこう言ってただけで、吹き替えではどうなってるのか知らないけど。
その「juicy」って形容がぴったりくる位の、そんなミイラだった。
髪の毛、歯、爪、筋、どれもはっきりと残ってて、すっごいリアルなの。
今にも起き上がって話しかけられそうだから、恐る恐る観察してた。
一人だったらこれ、怖くて直視できなかったと思うね。
ポロ兄さんはウルムチでも博物館に行ってミイラ見たらしいんだけど、
ウルムチよりもこっちのミイラの方が生々しかったって言ってた。
今までミイラっていうと、あまり形が残ってないイメージだったんだけど
それは違ってたんだって思い知らされた。ほとんど崩れてない。
うん、ミイラ見れて良かった良かった。

情報収集のため、ジョンズカフェに行くも役に立たず。
代わりに変な(?)ウイグル族のお兄さんに囲まれる。
この人達日本語ペラペラなんだよね・・・。やけに上手い!流暢。
その後は旅人から噂に聞いてた「アイちゃんカフェ」を発見。
というより、アイちゃんに出会って、おいでって誘われたんだけど。
彼もウイグル族で、本当は「アイプチャン」みたいな綴りだった気がする。
通称アイちゃんって呼ばれてて、もちろん日本語がうまいし優しい人だった。
ここにも日本語ペラペラなウイグル族がたまってて、話しかけてくる。
今から交河古城に夕日を見に行かない?って誘われる。
もちろん車チャーターなんだけど「100元とタダどっちがいい?」って聞くの。
「高いから行かない」って言ったら「タダでもいい」ってみんな言うんだよね。
でもその後に「タダって100元より高いよ」っていうから、ちょっと怖い(笑)
「チューしてくれたらただで連れてってあげる」っていう人もいて
(ただのセクハラ親父か!?)それも嫌なんで丁寧にお断りしといたけど。
すんごい陽気なんだよね。明るくて陽気なセクハラ兄さんたち。
他の旅行者も言ってたけど、トルファンは他の場所とは違う。
異常なくらい日本語通じるしね。あの怪しいウイグル人たちは
実はマフィア集団なんだっていう情報も後で聞いたんだけどどうだろう?

買い物も楽しかった。地元民の市場に行ったんだけど活気あふれてる。
ウイグル帽子すんごい買いたかったのに、街の人を観察してみたら
女の人はスカーフであの帽子被ってないんだよね。男の人専用みたい。
すんごい可愛いのに!基本は白くて丸い円柱型で、刺繍がしてある。
それの四角い感じのも多くて、折りたためるというスグレモノ。
買いたかったけど、ここで被らなかったら被る場所も無いと思って
結局は買わなかった。だってあんなの日本じゃ被れないし(笑)
1元ショップがあって、商品選んで一応「これいくら?」って聞いた。
そしたら「2元」って言うのさ。「じゃあいらない」って返したら
「ああ、1元」って訂正してるし。ここでもまたぼったくり根性が嫌。
キッチュなミニハーモニカとミニアコーディオンがあって
子供向けのおもちゃで古いんだけど、気に入ってしまった。
その他にもイスラムのお香やイスラムティーも買ってみた。
(チベットではインドのお香買ったしね!はまる宣言。)

夜は葡萄祭りの前夜祭で盛り上がってる。歌や楽器の演奏もある。
でも何より楽しいのは、屋台でのつまみ食いだね。
新疆に来たからはやっぱり羊肉串を食べないと。激うまーー!
やっぱり新疆の羊肉串は美味い!天津なんかだと竹串使ってるんだけど
新疆方面は鉄(?)の串を使ってるの。消費が激しいからかな。
何回も使用できる串を使ってて、これなら環境にも優しい!?
あとは、油で揚げる串もの。これがものすごいハマル!!!
野菜や肉類などなんでも並べてあって、その中から選んで揚げてもらう。
揚げた具材に味付けの粉と、辛いソースを塗るだけなんだけどね。
これがすんごい美味しくって。トルファンではずっと食べてた。
ナスを丸ごと一個、インゲン、キノコ、エビ、イスラムパンなど。
辛いんだけど、本当においしくってつまみ食いばかりしてた。
特にお気に入りだったのがイスラムパン。すんごいオススメ。
ナンみたいなのを固くしてぺったんこにした感じなんだけど
それを揚げてタレをつけると、ありえないくらいの激ウマなのさ。
熱々のパンの固さと、辛いけど病み付きになるタレが相性最高!

宿に帰ると同じ部屋にパキスタン人のおじさんが入ってた。
話し好きのいい人で、いろいろ話しかけられて仲良くなる。
ポロ兄さんは明日、郊外の一日ツアーに参加するんだって。
うちはどうしよう。葡萄祭りすごい楽しみだし。でも時間無いし。
迷いながら眠りについた。
次回もトルファン編。とうとう葡萄祭り開幕!!


旅記41〜新疆ウイグル自治区・トルファン編(後)〜「葡萄祭りと怪しいウイグル族」

8/26。葡萄祭り開幕だーーー!!
26日から始まるって聞いたから、調度いいし日にち合わせて来たのだ。
祭り好きなもんで、今日の一日ツアーを蹴ってまで参加した。
トルファンは郊外に見所が多く、遺跡などもすごく多いのね。
ベゼクリク千仏洞、アスターナ古墓群、高昌古城、交河古城
火焔山、カレーズ(地下水路)、蘇公搭、葡萄園など。
ベゼクリク千仏洞は名前に惹かれて期待してたんだけど
実際に行ったポロ兄さんの話によると大したこと無いみたい。
この中では特に交河古城とそこで見る夕日がかなり最高らしい!!
行った人も良いって言ってたし、ウイグル人もイチオシしてたから。
あと、今年の4月ごろ開放されたばかりの小さな村が近くにあって。
そこがすっごい良いって話を聞いた。本当にオススメの場所らしい。
情報ノートにもほとんどの人がこの村に絶対行くべきだって勧めてた。
だから、その村と交河古城だけは行っておきたかったんだけどなぁ。
車チャーターしないといけないから、一人じゃ高すぎて無理だし・・・。
人数がもし集まって、時間があったら行ってもいいと思ってた。
シルクロード関係や有名な遺跡もすごい多いトルファン。
“遺跡の街トルファン”で名所旧跡をあまり回らなかったのは
ちょっと勿体ないアホな事したかな、とも思ってしまうけど。
葡萄祭りで盛り上がって満足したから、別にこれでもよかったと思う。
自分がしたいように、好きなことをする。それが一人旅ですから。

トルファンには有名な葡萄棚の通りがあるんだけど、昨日行ってみた。
すごい。通りの天井が全部葡萄棚になってて、ずっと続いてるの。
いつまでたっても終わらないくらいの、かなりの長さだったのは確か。
しかもブドウが山のようになってる。うわー食べたい!けど手が届かない。
道端にブドウの粒がぽろぽろ落ちてたから、それを拾って食べてみる。
(中国だし旅中だし、衛生面や拾い食いなんて気にしないのだー)
あ、甘い〜〜〜!!今までに食べたことが無いくらいすんごい甘い!!!
地元の人も落ちてるブドウの粒を集めて持って帰ってるし。
でも明日が祭りとあってか、ホウキで掃いてて少しもったいない。
長い棒を持ってきて、ぶんぶん振り回してブドウ落としたい気分。
それくらいここのブドウはすんごい美味しくって。
トルファンのブドウは中国で一番美味しいって有名だし、
世界で一番美味しかったって言ってる人もいるくらい。すんごいの。
基本的に、ここのはマスカットみたいな緑色の小粒のブドウ。
種もないし皮ごと食べれる品種。皮が食べれるってのに驚いた。
いちいち皮や種を出す面倒も無いし、パクパク食べだすと止まらない。

というわけで、朝は一人で葡萄祭りの開幕式へ行ってみる。
人がすごい多い!しかもチケットを買わないと舞台の近くには行けないみたい。
周りのウイグル人も頑張って入り込もうとしてるんだけど、警備員が厳しい!
開幕式の最後にはパレードがあった。1〜2時間はあった長い長いパレード。
パレードの車の飾り付けが大きすぎて垂れ幕ひっかかったりしてたし^^
西遊記の真似してお面を被った人たちが暴れてたり。
ロバに乗ったお爺ちゃんと子供とか。バラエティ豊かで楽しめた。
開幕式が終わると一息ついて、その辺をぶらぶら散歩してみる。
お祭りだけあって屋台や出店が多いし、道端にはたくさんの人で溢れかえってる。
射撃ゲームや輪投げゲームなどは大人も子供も一生懸命になってるし。
特に中国で人気なのが輪投げゲーム。道端ですぐ商売できるしね。
輪投げの景品はぬいぐるみなどの玩具から、タバコやカメラなどもある。
特に鳥、魚、小動物なんかは珍しいと思った。カゴめがけて輪を投げるんだけど。
輪の大きさがギリギリサイズだから、見るからにかなり難しそう!!
それなのに黒山の人だかりになって次々と挑戦してるのは何でだろう。
私も少し買い物。といっても移動の暇つぶし用の本が多かったんだけど。
星の王子様と脚長おじさんの小説、ドラえもんお徳用サイズの漫画、など。
緑色で半生っぽい、トルファン名物干しブドウも買ってみた。
でも甘さと柔らかさは日本の干しブドウからは想像がつかないくらい。

道端で1元ソフトクリーム売ってたから、ちょっと一休み。
大理でも売ってたんだけど、中国でソフトクリームは珍しいから嬉しい。
といってもシャーベットを柔らかくして、牛乳薄めたみたいな科学的な味だけど。
多分日本のイメージで想像してたら、かなりがっかりすると思う。
でも中国にずっといるもんだから、美味しく感じてしまうんだよなぁ(笑)
ソフトクリーム買ったら、売ってるお兄さんが「ここで食べなよ」だって。
うーん、なんでだ?とか思いつつその場に立って食べてた。
その間もお兄さんは忙しそうにアイス巻き巻きしてた。結構人気なんだなー。
やっと半分食べ終わってコーン食べようとしたら、なんとお兄さんが
コーンの上にまたソフトクリーム追加してくれた!!!!わぁーい。
だから「ここで食べなよ」って言ってたのか。しかもブドウも一房くれた。
ブドウ食べながらアイス売りのお兄さんとずっと会話してた。いい人だー。

アイちゃんカフェの横を通ると、またも怪しいウイグル族兄さんがいる。
そしてまた話しかけられた。というか「何か落としたよ?」って言われて。
日本語で言われてついつい振り返ったから、日本人だってバレたんだね(笑)
カフェでウイグル族の兄さん達と話ながら新疆料理「ラグ麺」を食べる。
前々から新疆に来たら絶対食べたいと思ってた料理なのだ。
だってラグ麺ってラグメン(=俗称RAG FAIRの人達)と被ってるしさぁ〜。
相変わらずアホな子ですいません。そんな不純な動機だったんだけど(笑)
食べてみたら本当に美味しかった。新疆風ラーメン?うどん?なのかな。
私の好きなトマトが入ってるし、病み付きになるほどの美味しさなのだ!!
ウイグル族の兄さん達はいつもカフェでゆったりお喋りしてる。
確かに普通に働くより割がいい仕事だなと思う。
旅行者毎日何人も来るし、車で観光地に連れて行くだけでいいからね。
ツアーか車チャーターじゃないと回れない場所だらけだから、
ちょっと高くても仕方ないから出すしかないし。
特に日本人にとっては出せる金額でもあるからね。
私も熱い勧誘を受けてたんだけど、結局は断ってしまったよー。

だんだん日も暮れたし一旦宿に帰ってみる。
同じ部屋のパキスタン人のおじさんはすごい人懐っこくていい人。
パキスタンコーヒーなるものを作ってくれたし(めちゃ美味しい!)
「Nice to see you, happy to see you」って何回も握手されたし。
昨日から合わせたら10回以上握手されたんじゃないかな?(笑)
彼は仕事でトルファンに来てて、英語とウイグル語が話せる。
中国語はカタコトだったんだけど、簡単なのなら分かるみたいだった。
私が明日出発なのを聞いて非常に残念がってた。
トルファンをいろいろ案内してあげたいとか、ご飯おごってあげるとか、
最後には宿代払ってあげるから残ってよ、お願い!とまで言われた(笑)
私も残りたかったんだけど、なんせ今日は8/26。大学開始まで日が無い!
列車で天津まで帰ると3日くらいかかるし、この後ウルムチに行くこと考えると
やっぱり明日トルファンを出ないと間に合わないのだ〜〜。
で、近くにブドウ園があって、せっかくだから今晩行ってみない?
って誘われた。今晩は時間あるしブドウ園行ってみたかったからOKした。
9時に部屋に集合してそれから行って夕食&ブドウ食べようって言うから
そんな遅くても開いてるの?って聞いたんだけど、深夜までやってるらしい。
やったー!ブドウ園のブドウだ〜〜〜!!!きっともっと美味しいぞ!
しばらくしたらポロ兄さんがたまたま帰ってきて、やっぱり今晩ウルムチに
出発するんだって。ウルムチまで一緒だと思ってたんだけど、残念。

9時までまだ時間があるので街の祭りを探検しに行く。
屋台大好き!めっちゃおいしいし賑わってるんだもん。
昨日食べて気にいってた串を選んで油で揚げてもらうのがお気に入りで。
特にぺったんこのイスラムパン?がおいしくて何度も食べてしまった。
あと、デザート。子供達が競って食べてたソフトクリームみたいなのは
激甘ってくらいの甘さだし、カキ氷にヨーグルトかけて水で薄めた系なのは
すっぱいような怪しげな味がするし、不思議な食べ物が多かった。
でも食べてるうちにどんどんおいしいと感じてくるのがもっと不思議。
あと、舞台で踊りや音楽をやってて、それも見に行ってみた。
最初に流れるのはやはり新疆歌手・刀朗の「吐魯番的葡萄熟了」でしょ!
いろいろな踊りや民族楽器の演奏などを楽しんで、もっといたかったけど
おじさんとの約束があるので途中で抜けて、急いで宿に帰った。
しかーし!おじさんいないし!待っても待っても帰ってこないし。
仕方ないので先に寝ました。

8/27。起きたらパキスタン人のおじさんも戻ってた。
なんで昨日は約束の時間に来なかったの?って言われて、あれ?と思う。
よくよく話し合ってみると9時っていうのは北京時間の9時ではなくて
ウルムチ時間の9時のことだったらしい。つまりは北京時間の7時。
ラサにいるとき日の入りが9時前だって言ったけど、ここも例外でなく。
広い中国を北京時間で統一してるから、西の地方は差が出てくるのだ。
そのためこの辺りでは「新疆時間/ウルムチ時間」なるものが存在してる。
地元で使われている、北京時間マイナス2時間のローカルタイム。
しまったー!ちゃんと確認しておけばよかった。本当に残念!!!
夕食おごりって言ってたし・・・ブドウ園の摘み立てブドウ食べたかった・・・。
というわけでトルファンともお別れ。心残りが多いなぁ。でも仕方ない。
次回は悲しみのウルムチ編。

窓から見えた素敵な風景。
 
白と黒の雲が二種類重なって、不思議な感じ。
 
ハミ王墓にて。中では王様が眠ってらっしゃるかもしれない。
 
建物がもう既に中国じゃなくて、中東とかの色合いが強い。
 
中は和洋折衷的な感じ。王座に座ってみました。
 
建物はすごく美しくて、新疆まで来たかいがあるもんだ。
 
トンネル探検に行ってきまーす!
 
ラクダ?らしきものと一緒に。木陰でしましま。
 
スイカ祭りだ!あっという間に食べつくしてしまった。
 
西遊記にも出てきた火炎山。バスが通り抜けてから気づいた。
 
こっそりと一部。チラッとだけ見てください。
 
宿のシャワールーム。壁も低く外から丸見えなのは困ったもんだ。
 
葡萄棚には溢れんばかりの葡萄の実がなってる。
 
「第十三回中国シルクロードトルファン葡萄祭り 開幕式」
 
ロバが引く馬車にはおじいちゃんや子供が乗ってる。
 
開会式の後パレードが一時間くらいあって、この人だかり。
 
輪投げに興じる子供達の顔つきも、中国とは違うもの。
 
輪投げの種類が大量にある。これは鳥が景品。
 
大好きではまった油で揚げる食べ物。
 
夜には踊りや歌、楽器などが披露され賑やか。
 
クレヨン新ちゃんをウイグル語で放送してた。全く分からない。
 
なぜかアンパンマンがあしらわれたアイス。味はイマイチ。

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