中国の旅〜ラサ編3(ポタラ宮・ノルブリンカ・敦煌への道)

旅記33〜チベット自治区・ラサ編(8)〜「やはりポタラ宮は偉大だ!」

8/17。とうとう、ポタラ宮の日!!!
たまたま昨日一緒にチケット並んだ5人組み+1人で出発。
メンバーはウルムチに留学してるウルムチ兄さん、ナイスな兄さん、
昨日博物館に行った姉さん達、私、おまけで海外協力隊の子。
来たばかりの海外青年協力隊の子がいて、並ぶの大変だから
うちの二人分のチケットで入れてあげることになった。
できるかな?って思ったら普通に入れた。なのにその子入ってすぐ
いなくなっちゃうし、それ以来会わないしでちょっとだけぷんぷん。
ウルムチさんが寝坊したため、急ぎ足でポタラ宮に向かう。
だって時間指定の間に行かないと、少しでも遅れたら無効になるしね。
パスポートと前売りの番号を一人一人確認して、入るのを許可される。
そこから上のチケット売り場まで歩くんだけど、坂道が結構キツい。
ポタラ宮の本当の入り口はチベタン用入り口になってて、
うちら一般客は裏のダライラマが車で登ってた場所から入っていく。
だから見る部屋も悲しいことに逆コルラだし、チベタンとは逆周り。
坂道登ってるとゴミ箱があったんだけど、パンダの形した可愛いゴミ箱なの。
ポタラ宮になんてそぐわないんだ!とか思いつつ。なんでだろうねぇ。
ポタラ宮は入場料100元なんていうありえなさ。チベタン3元らしいのに。
しかも全部中国政府の収益になるってのが納得いかないよな〜。

このポタラ宮にあえて乗り込んだ人を三人知ってる。
一人目、キレーに泊まってた旅人の女の子。(未遂)
人からチケット借りて「昼ごはん食べに行ってた」って言って出口から入った。
何時間も粘って、途中で服着替えて眼鏡で変装もして頑張ったらしい。
警備員に止められたため出口そばの2、3部屋だけでアウト。でも本人は満足してた。
二人目、西寧くん。昔チベット衣装着てチベタンの友達と一緒だったら
普通にタダで入れたらしい。顔も似てるし普段から成りきってるからねぇ。
三人目、同じ宿の旅人の女の子。チベタンの衣装や鞄をバルコルで買って
人からマニ車を借りて、準備万端で乗り込んでいったツワモノ。
中国語もチベット語も話せないんだけど、勢いで乗り切ったらしい。
まぁ、衣装やアクセサリーなんかを揃えるのでお金かかってるけどね(笑)
宿ではいけるかいけないかの賭けをやってて、半々くらいだったんじゃないかな。
宿のみんなが応援してたから、彼女の成功はスノー内でも大喜びだった。

ポタラ宮に入ってすぐのトイレは、高度が高い有名トイレ。
ポットン便所みたいな感じなんだけど、すごい下まで落ちていくのね。
とりあえず穴が開いてて仕切りも何も無いんだけど、地面まで距離がある。
時差を感じるような、不思議な感じのトイレでした。
中に入ると写真撮ってはいけなくて、ちゃんと監視カメラもあった。
たまたま自分達の目の前が中国人の日本語ガイドだったから
一緒に説明聞いてみたんだけど、発音が少し悪いから聞き取るのが難しい。
途中に「ポタラ宮は(日本の)カミナリ親父のせいで壊された」とか言ってて
みんな意味が分かんなくて混乱してるのね。聞きたいけど聞けないし。
やっと解読したら、カミナリでポタラ宮が壊れたことがあるっていう意味だった。
カミナリ親父なんていうギャグ?盛り込むから、分かりにくいんじゃない!
ずっとガイドとその人たちについていくのもアレだし、別れてゆっくり見てた。
入ってすぐのところにいた見張りの人民兵がすごいカワイイ男の子で、
女性陣はみんなメロメロになってしまうという始末。しかもいい子だった。
うちらはガイドもいないし、壁に貼ってある軽い手書きの紹介文と
見張りのお坊さんに説明してもらったりして、じっくり見てた。
その説明の文章なんだけど、チベット語と中国語と英語で書いてあった。
うちらの中で中国語ができるのがウルムチさんと私だけだったので、
翻訳するんだけど難しい!漢字でなんとなく意味が分かるかなと思ったのに。
私がまず説明すると、ほとんど説明になってなくて年代と人名だけくらい。
その後ウルムチさんがきちんと説明してくれて、なるほど〜って言ってるの。
日本では勉強経験無し、新疆に留学して1年目というウルムチさん。
羨ましいというか、ちょっと悔しいというか、自分は相変わらずまだまだだ!

世界遺産とだけあって、時間が経つにつれどんどん観光客が増えてきた。
中国人観光客もいれば、日本人ガイド付きの日本人観光客もいる。
人が多すぎるくらいどんどん多くなってて、困ったもんだ。
チベタンはバターロウソクに、自分の容器からバターを注いで拝んでた。
見所は何ヶ所もあって、ダライラマ各世の部屋や椅子なんか興味深い。
何人かのダライラマは思ってたよりも狭い部屋だったりして、結構意外に思う。
ここにダライラマが座ってたんだよなぁ、って歴史を感じる。
旅行人に各ダライラマの説明があって、プレイボーイで放蕩息子だった人や
何も大したことしなかった人、すごい偉大な人などいろいろいて面白い。
鼠対策なのか猫を見かけたりもして、のんびりしててかわいいのだ。
見張り番のお坊さんはみんな良い人で、聞いたら丁寧に説明してくれる。
いろんな部屋があったけど、人気が高かったのが「立体曼陀羅」。
あのマンダラの世界観を、実際に金で実体化して作ったっていう。
立体的で輝いてて、すごい!としか言いようが無いんだよね。
他にも今までのダライラマや中国の姫、ネパールの姫の仏像なんかもある。
紅宮と白宮の二色で有名なポタラ宮だけど、中庭辺りは華やかなオレンジと黄色。

出口を出ると、そこはチベタン達の入り口になってるのね。
だからすごいたくさんのチベタン達が必死に階段登ってきてる。
かわいいチベタンの子供あやしたりも(本当にこっちの子カワイイ!)
おじいちゃんおばあちゃんが多いんだけど、坂道頑張って登ってた。
ポタラ宮の目の前には天安門広場みたいな広場があるんだけど、
それ無くていいと思うんだけどねって話にもなった。
道路がポタラ宮と並行して走ってるから、感動も少し減るみたい。
中はめちゃめちゃ時間をかけて、半日くらいいたかな、じっくりまわった。
見ての通りやっぱりかなり広くて、部屋が何ヶ所もたくさんある。
もし一人だったらさっさと軽く見て終わってたんじゃないかな。
説明も各部屋ごとに全部読んだし、質問もたくさんしたし、充実!!
最初は見なくてもいいかなって思ってたけど、やっぱり行って本当良かった。

遅めの昼ごはんをみんなで食べる。おいしいけどやっぱり物価が高いと感じる。
バルコル買い物してたらウルムチさんとばったり出会って一緒にまわる。
ウルムチさんは買い物大好きで、本物の銀を買ったりアクセサリーだらけ。
チベットは金、銀、石、宝石なんかが意外と安く買えるらしいです。
私は高いし銀なんて買わないだろうなって思ってたんだけど、
一緒に入ったお店で一目惚れしてしまった商品があった。
ゴリラのネックレスなんだけど、カワイイかなと思ってよく見ると不細工。
でもその不細工さがすごい良くって、うわぁ絶対欲しいなって思った。
でもそれは本物の銀で出来てるらしく、微妙に高いかなって感じの値段。
(本当はそんな高くも無いけど、まぁ普段4元5元とか買ってるもんでね)
結局買ってしまった。運命的な出会いをしたものは、買うべきなんだよね。
夕飯はタイ料理。うわ〜トムヤンクンとかちゃんと本物の味がする。
インドのガラム茶と甜茶飲んで、おしゃべりしながらすごい長居してた。
夜中はベランダで話し込んでた。というかウルムチさんの説教を受けてた(笑)
うちの貧乏学生っぷりを聞いて、ショックを受けてたというか
「聞いてたら涙が出そう」だって(笑)もっとお金を使わないとだめらしい。
あと、もっと将来について考えろとか夢が足りないとか言われた。
他の旅人からもいろいろアドバイスを受けて、考えさせられた夜だった。
次回もまだラサ編。たまたまチベットオペラ鑑賞。


旅記34〜チベット自治区・ラサ編(9)〜「チベットオペラ祭り」


8/17追記。
ポタラ宮の後、ジョカン(大招寺)に乗り込んだ話。
チベタンはどこのお寺もタダで入れるのに、他の人は入場券買わないといけない。
ジョカンは70元という高さだったから、宿の傍なのにまだ行ったことが無い。
この入場料もお寺ではなく、中国政府のものとなってしまう。
というのも、何回かタダで乗り込もうとしてたんだけど失敗だらけで。
いろんなお寺について、こっそり入り込める裏技情報が旅人の間で流れてた。
ジョカンは朝早く行くと入れるって聞いたんだけど、起きれなかったので(^^;
人からチケット借りて、ナイスな兄さんと二人で隙を狙ってた。
チケット借りてもチケット売り場の傍に入り口あるし、見張り多いしで大変。
ちょうど入場者が多くなった時を狙って、兄さんが一足先に挑戦。
帰ってこなかったところをみると、うまくいったみたい。
私もちょっと後に挑戦してみたんだけど、案の定警備員に止められる(-_-;
まあ、結局いろいろあって、普通に入れてもらえた。

中はチベタンがすごいたくさんいて、マニマニしながらコルラしてる。
お寺の中はうす暗くて、でも仏像がたくさんあってなかなかおもしろい。
日本人団体客のツアーがいて、「午前中はポタラ宮に行きましたが・・・」
って話してて、あーうちも午前中はポタラにいたよーって心の中で思ってた。
屋上に上がると、景色がすごいよく見える。バルコルやポタラ宮まではっきり。
ジョカンの屋上のお土産屋は品揃えがよく有名だったけど、何も買わなかった。
外に出たら、やっぱりジョカンの前で五体倒地してるチベタンがいっぱい。
地面の石が磨り減ってへこんじゃうほど、毎日五体倒地してるんだよね。
ジョカンにやっとのことで乗り込めたって気持ちでもう十分だった。

8/18。ラサ長居しすぎ!本当は今日出発の予定だったんだけどね。
いいかげんチベット出発しなきゃいけないので、バスチケットを買いに行く。
バスターミナル近くにはノルブリンカっていう法王の夏の離宮がある。
お祭りにちなんで、ここでチベットオペラやってるらしいんだけど、
入場料が60元なんていうありえなさなんで、無理だろうなって思ってた。
でもノルブリンカ通り過ぎるときに、祭りの雰囲気が楽しそうで寄ってみる。
なんとかうまくしてこっそり入り込めないかな?とか思ってる悪い子。
チケット売り場覗いてると、子連れの女の人が「チケット買う?」だって。
2枚買ったんだけど子供はタダで入れるらしく、無駄になった分売りたいらしい。
「いくら?」って聞いたら「そこの窓口と同じで3元」だって。本当?
60元のはずなんだけど、これはチベタンだから3元なのかなーとも思って。
迷った挙句恐る恐る買う。その親子の後ろをこっそりつけて一緒に入り口入った。
成功!やったー3元で入れた!!後で知ったんだけど、中の建物入らずに
オペラだけだったら誰でも3元で入れるらしい。なーんだ、そうだったのか。
でもその事知らないで、60元払ってオペラ見た人も結構いたみたい。
でもダライラマ14世がいた建物の中には入れなかったんだけど、まあいいか。

かすかに歌声が聞こえてきたからそっちの方に走っていく。
そしたら広場と舞台があって、チベットオペラは既に軽く始まってるみたい。
衣装と仮面が独特で、特に笑ってるみたいな平らで大きな仮面がお気に入り。
周りはほとんど地元のチベタン達でごったがえしてる。人が多くて見るの大変。
ものすごいぐるぐる回ったり、男女で掛け合ったりしておもしろいー。
一日中やってたんだけど、あまりの人の多さに全部は見なかった。
聞いた話、最後の方がなかなか面白かったらしいけどね。少し残念かも。
でも雰囲気味わっただけで満足かな。あと、出店が多くて祭り気分がいいね。
チベタンはまたピクニックみたいに敷物しいてゆっくり休憩してるし。
綿飴ついつい買ってしまう。好きなのvvハミ瓜も甘くてメロン並み!
輪投げゲームとか射的ゲームみたいなお店もあったしね。

バスターミナルに行くと、すごい客引きが多い。
入り口に「敦煌行きのバス開通!」なんていう垂れ幕があったのに
実際には無いって言われたし。ゴルムドに行くって行ったらまたも客引き。
8時の便と10時の便でお互い争ってるんだよね、こっちにしなよって言ってる。
ウルムチさんもゴルムドに行くから一緒に行くかって言ってたんだけど
どっち買ったか分かんないし、外でもっと安いバスがあったから買わずに帰る。
ターミナルで買うと210元なんだけど、180元で一日何本も出てるバスがあるみたい。
道を聞いた日用品店の親子が勧めてくれた(多分闇)バスなんだけど
怪しいと思うなら名刺もあげるし、絶対安心できるからおいでね、だって。
これにしようかなって少し思ったけど、後でウルムチさんに聞いたら
闇でラサに入ったわけだし、そんな多少のお金でリスク負わない方がいいみたい。
明日こそ本当にバスチケット買いに行くことにした。

小招寺の前にうまい水餃子屋さんがあって、忘れられずもう一回来た。
実は前に旅人に勧められて行ったんだけど、本当に美味いのさ!!!
口に入れた瞬間にビビビって衝撃がはしったもんね。
今回の旅行中のうまいものランキング、絶対上位に入るね。
このプリプリ具合はマジで最高。味付けも酢じゃなく日本人好みっぽい。
見た目はこじんまりした地元の普通の料理屋なんだけど、
なんでこんなにメッチャおいしいんだろう。隠れた名店だよ、うん。
この水餃子の味は一生忘れられないと思うね。
他にも旅人に聞いたうまいアイス屋さんにも行っておいた。
味はまぁ普通かな?って思ったけど、人が多くすごい賑わいようだった。
次回もラサ編、そろそろチベットもラスト。


旅記35〜チベット自治区・ラサ編(10)〜「バルコル四周買い物三昧」

8/19。いいかげん今日こそは、ウルムチさんとバスチケットを買いに行く。
その後付いていった銀行で他の宿の旅人三人と出会い、一緒に昼ごはん。
男の子三人旅って珍しい〜。二人旅はたまに見かけることあるけどね。
ジャガイモカレー&ナンセットを食べたら、おいしいのだ〜〜vv
他の人が頼んだ骨付きヤク肉や、イモのモモもコロッケぽくておいしい。
最終日なので後悔の残らないように、しっかり買い物をする。
考えてみたら今まで値段調査ばっかりで、あんまり買ってないからね。
ネパール系の服やバッグが超可愛くて、ついつい買ってしまう。
チベットのれん(ドアが無い代わりに入り口にかける大きな布飾り)
も気に入ってしまい、キャンバス地の質がいいの発見して交渉。
お香にはまるぞ!と心に決め、インドのお香セットと香箱買ったりも。
お香は一箱1元くらいだろ、と思って6箱セットだから6元でしょ!と言うと
最初何十元って言ってたけどすぐに下がった。やっぱそんなもんか。
でも高いやつの方が、やっぱり煙や香りの質がいいみたい。
とりあえず今日一日でありえないくらい買い物しまくった。満足ー。
バルコル四週くらいしたしね。ぐるぐる周って安いのを買い求める。
毎日食べてたスノーのケーキも食べ収めだと思うと残念。

今日は旅人にサムイエへ日帰りで誘われてたんだけど、断ってしまった。
サムイエはチベットでも有名な場所の一つ。
立体曼陀羅みたいに、マンダラを寺自体で表したという壮大さ。
近くの丘に登ると、本堂や搭などが宇宙を表すように配置されてるんだって。
見たら感動しちゃうらしいんだけど、ちょっともったいなかったかな。
行った人たちは、足が無くて帰りはヒッチして帰ってきたみたい。
トラックの荷台に乗せてもらってたら雨が降ってきて大変だったって。

夕方急に思いついて、NORTH FACEのパーカー買いに行く。
ラサはNORTH FACE(本物っぽい偽物)がやたら多くて、結構みんな着てる。
質もピンからキリまであって、ほとんど本物と見分けつかないのもあれば
ロゴが雑で糸もぼろぼろ出てるすごい安っぽいのもある。
父がスキー好きーだからお土産にでも買うか!と思ったんだけど
もう遅いから店も閉まりかけだし、安っぽいから選んでると迷うし。
何軒かまわってみたんだけど、あるお店でちょっと嫌な思いをした。
詳しくは書かないけど、買おうと思ったけど結局やめたのね。
その時店の人が「イ尓的脳子有病、是ロ巴」って吐き捨てるように言った。
一瞬何言ってるのか分かんなくて「ん?」って思ったけどすぐに理解した。
最後の夜が、それで嫌な気分になってしまった。うちも悪かったのかな。

チベットは結局12日もいた。なんでこんな長居したのか自分でもびっくり。
恐ろしいねチベットパワー。愛する麗江より更に沈没期間長いし。
何をしたかって聞かれたら、買い物ぐらいしか思いつかないんだけど。
買い物が楽しいぞチベット!!他の旅人も同じ事言ってた。
お寺はどこもここも入場料が高いから、すんごい苦労したなぁ。
ポタラ宮(100元)→ちゃんと払う
ジョカン(70元)→泣き落とし?
セラ寺(50元位?)→売り場に気づかず入場
デプン寺(55元)→20元でカード借りる
ノルブリンカ(60元)→3元で庭だけ
ミニゴンパ→無料
なんか苦労した度合いが目に見える・・・。

そういえば、一回虹が出たことがあった。本当久しぶりに見たけど。
多分、中国に来てから見たことが無いと思う。天津ほとんど雨が降らないしね。
宿のベランダから虹が見えて、ダッシュで近くのジョカンまで走った。
ジョカンの上にぴったり虹がかかってて、すごい綺麗だった〜〜〜〜。
前にこんな写真見たことあったんだけど、そんなうまくかかるはずが無いし
合成かなと思ってたんだけど、本当にきれいにジョカンにかかってた。わぁ。
虹っていいよね。見てると不思議な気分になる。

ラサからランクルチャーターでネパール国境まで行って
中国を抜ける旅人が多いんだけど、最近ネパール国境でストが起こったらしく。
抜けれる抜けれないで、いろいろ大変な問題になってたみたい。
それでも挑戦する人も多くて、ある女の子はシガツェまでバスで行って
そっからはバスが無いからヒッチで国境まで行くって言ってた。
女の子一人旅で、そこまで挑戦してるのが本当すごいと思った。
うちもいつか旅人になって、たくさんチャレンジしてみたい。

言い忘れてたけど、旅行するにつれてどんどん日が長くなっていった。
9時くらいに日が沈むんだけど、夏だから日が長いんだろうなーって思ってた。
でもよくよく考えたらいくらなんでも長すぎ。やっとのことで気づいた。
中国はこんなに広いのに北京時間に統一してるから、時差が出てくるんだ。
だからラサも夜の7、8時は日中のような明るさでギラギラ。
8時半くらいから夕日になってきて、9時頃日が沈んでやっと暗くなる。
旅行者にとっては、行動時間が長いから好都合だったけどね!
一日の行動時間が長くて、時間が増えたみたいで得した気分になる。
その代わり朝が少し遅いみたいだけど、起きれないから問題ない(笑)
そんな感じで最後の夜も更けていった。
とうとうチベットともお別れ。次回から移動編。


旅記36〜ラサ→ゴルムド→敦煌移動編〜「敦煌行きも要パーミット」

8/20。ラサ出発!!!
いつの間にか長居してたチベット。今度はシガツェやヒマラヤ行って
そのままネパールに抜けるルートを通りたいなって思う。また来ないと。
8時出発のゴルムド行き寝台バスに乗り込む。中国人だらけ。
日本人は私とウルムチさんだけかな、と思ってたら二人組みの女の子もいた。
彼女達はご飯休憩でカップラーメンを食べ、そのゴミを手に持ったままなの。
その辺に捨てたらいいのに、とか思いつつどうするか観察してた。
そしたら近くのお店の人にゴミ箱があるかどうか聞いてて
お店の人はその辺の道端に捨てればいいじゃないって答えてたみたい。
もちろん中国ですから、道端がゴミ箱状態になっててその辺ゴミだらけ。
それでもそのゴミを捨てずに持ち帰って、後でちゃんとゴミ箱に捨ててた。
その姿を見て驚愕した。日本人だ!すっかり自分が日本人だってこと忘れてた。
中国にすっかり慣れたから、ゴミは道に捨てるもんだと思ってた(笑)
だって道にゴミ箱なんてもの無いし、みんなが普通に道に捨ててるからさー。

高山病はまたも気合いで乗り越えようと思ったんだけど、
そのくらい買いなさい!って言って高山病用の薬を分けてくれた。
おかげで頭痛も無く、平気で5000mの山越えが出来た。よかったよかった。
窓から見える景色は、またもすごい綺麗で綺麗で。雲も草原も素敵。
バスはものすごいスピードで走ってて、予定よりも早く着きそう。
夕ご飯を食べたお店が回族のお店で、子供たちがすごい可愛かった。
小さいのにもうあの白くて丸い回族帽子被ってるし、うきゃうきゃしてる。
トイレ休憩はまたも道端という恐怖だったけど、今回は行きと違って
ご飯休憩が何回かあったから、そのおかげでなんとかなった。
周りが中国人ならいいけど、日本人や知り合いだったらできないね。

8/21。朝6時にはゴルムドに着いた。
バスチケット売り場が開くまでホテルのロビーで勝手に時間つぶしして。
朝8時ごろにゴルムド→敦煌のバスがあるから、そのまますぐ行こうと思ってた。
でもよく考えたらチケットは前日に買わないと売り切れてることが多いんだよね。
で、やっぱり夕方の寝台バスのチケットしか買えなかった。
私、ウルムチさん、二人旅の女の子、4人とも目的地が敦煌だったから一緒に。
しかし!日本語話してたので、外国人ということがばれたらしく買えなかった。
ゴルムド→ラサに行くのは、チベット自治区内だから許可証が要るのは分かるけど
ゴルムド→敦煌に行くのにも許可証が要るらしい。なんでさーーー!!!
今から公安に行って許可証取って50元、プラス寝台バスが90元だなんてそんな。
ありえない。いくらなんでも外国人に対する扱いがひどすぎる!うわぁ。
ラサと違って客引きもほとんど無いし、どうしようもないし困った。
やっとのことで車の交渉したんだけど、足元見られて値段下げてくれない。
何も無いゴルムドで夜まで待つより、今出発できるし値段も少し高いくらいだから
結局は車に乗っていくことにした。ちょっと高いけど仕方が無いからね。

車はありえないほどとばしてた。事故りそうな勢い。
運転手のおじさんは、窓の外の景色について説明してくれたり。
途中で塩の湖があったり、遺跡や古城があったりしたからね。
でもほとんどは砂漠みたいな景色が続く。景色の変化が面白い。
途中道をラクダがのんびり横断してて、急ブレーキをかけたことも。
事故車の撤去で道が塞がってて、車が渋滞してる場所もあった。
ぺしゃんこになってた。結局うまくいかなくて、諦めて通してくれたけど。
一回警察の検問みたいなのがあって、前の車がチェックされてた。
気づかずに窓を開けたら、ヤバイから閉めろって周りから注意される。
なんとか通り抜けてやりすごせたけど、ちょっとヒヤヒヤしたかも。
女の子が「地球の歩き方 西安とシルクロード編」持ってたから見せてもらう。
新疆のいろんな場所の紹介があっておもしろい。いいなぁ。
うちのガイドブックは大都市しか載ってないから、役に立たないんだよね。
大都市は都会過ぎて面白くないから、小さな町に行くことが多い。
でもそんな場所はガイドブック載ってないからいつも手探りなのだ。
新疆も時間があったらもっとまわりたい場所がたくさんある。
ギリギリ国境のカシュガルや、カラクリ湖とかすんごい行きたい!

おっさんの運転テクニックのおかげで7時間という短さで敦煌に到着。
バスの半分とまではいかないけど、かなり早かったのは確か。
ウルムチさんはちょっといいホテルにシングルで泊まるらしく、
うちら三人はバスターミナル前、飛天賓館のドミに泊まる。一泊20元。
さぁ、夜はおいしい料理だ!ロバ肉が有名だって。次回は敦煌編。

ああ、とうとうポタラ宮に入れるんだ!ダライラマー!
いやいや、ポタラ宮でそのパンダ型ゴミ箱はナシだと思うぞ。
小高い丘の上にあるので、登るとラサ市内が一望できる。
これが高度差が有名な時差的ぽっとんトイレ。
チベット式トイレ。男性と女性が民族衣装でアピールしてます。
外からは赤と白しか見えないけど、中は意外と派手だったり。
ポタラ宮の内部においては写真撮影禁止なのです。
狛犬らしき獅子が7匹でお出迎えする入り口。
さあ、後はもう帰りは階段を下るだけ。
西洋人のお兄さんに興味津々のチベタン達。笑顔がいい^^
民族衣装と三つ編みが可愛らしくて素敵です。
ポタラ宮に入るためなら、長い長い階段だってなんのやら。
さようならーポタラ宮。ギザギザしてる所は実は階段だった。
ノルブリンカのチベットオペラ。踊ってる踊ってる。
お面が独特で可愛いのに、動き回るのでなかなか撮れない。
たくさんのチベタン達が集まる。日差し強いので帽子は必需品。
こんなに子供が可愛いと思ったのは初めてかもしれない。
敦煌までは、砂漠のような道が延々と続いていた。
あ!駱駝が道を横切っていった。もしかして野生??
事故のためしばらく足止め。車が半壊してるし。
結局車を持ち上げる事ができず、諦めていた。何だこれ?

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