中国の旅〜ラサ編2(雪頓節博物館)

旅記30〜チベット自治区・ラサ編(5)〜「中国的買物交渉方法」

8/13夕方。ナムツォから宿に戻ってからは、ぼーっとしてたり。
夜ご飯は3人でネパールカレーやインド料理を食べに行った。
ホウレン草とチーズのカレーがおいしかった。異国気分でまったり。
少年は中国人嫌いらしく、フォローしてもしきれんかった(^^;
チベット人も漢民族嫌ってるしねぇ。買い物のときも漢民族に見られるより
むしろ外国人や日本人って見られたほうがよくしてくれる。
他の地方では、外国人だとぼったくられたり高く買わされる事があるので
なるべく流暢に中国語を話す努力をしてたんだけど、チベットは違う。
流暢に話すと漢民族だと思われるから、ちょっと手を抜いて外国人ぽく。
向こうも「ハロー、ルックルック」「ユーセイハウマッチ」
「フィフティ、ベリーチープ」「コンニチハ、アリガトウ」
なんていうカタコトの英語や日本語の単語が話せる人も多いんだよね。
中国なのに買い物でこんなに英語が通じる場所なんて、すごい例外だ。
なんだか不思議なもんです。

うちは未だ中国の交渉制買い物に慣れない。値札がある方が楽に感じる。
でもお店の人と会話したり、交渉の過程が楽しかったりもするんだけど。
相場を分かってないとすぐにぼったくられるから、いつも下調べは欠かせない。
欲しいもの見つけたら、先に何箇所かのお店でいくらか値段を聞いてみる。
大抵ふっかけてくるから、「いらない」って言って帰ろうとする。
そしたら多少値段下げてくるから、その値段までは下がるっていうのが分かる。
次は「いくらなら買うの?」って言われたら、下がる値段より多少安い値段を言う。
これで帰るときに「持ってけー」って言われたらそこまでは下がる。
これを何回かすると、大体どこまで下がってこれ以上は無理っていう基準が分かる。
基準が分かったら、本番では妥協せずに強気でいく!ってのがうちの方法。
不相応な安すぎる値段を言っても、怒られて帰れって言われるだけだしね。
もちろん場所によってはふっかけてこないちゃんとしたお店もあるし、
そんなお店で値切るのは失礼に当たると思うから、注意するようにしてる。
店の人が困ってるのにしつこく値切るのもどうかと思うし。
買い物にも暗黙のマナーがあるから、きちんとね。

あと、値段を聞くとラサではいつも「ni shuo duo shao?」
(いくらなら買う?)って答えられるんだよね。これがなかなか難しい。
自分が言った値段より下にはならないし、相手が下げてくるから
自分も上げていくと「その値段でいいよ」って言われて買わざるを得なくなる。
ガイドブックに目安として何分の一から交渉しろとか書いてあるけど
そんなの全然当てにならない。時と場所によって変わってくるしね。
きちんと何がどのくらいするっていう感覚を掴むことが大事だと思う。
バルコルで買い物してたんだけど、ラサはふっかけ率が高いのだ!
何十元って言われるけど、偽物の場合どんどん下がる。
本物の蔵銀(普通の銀より混ざり物が多いチベット銀)だからとか言って。

「お嬢さん、ちょっと見ていってよ。これどう?綺麗でしょ?」
「うーん、じゃ、これいくら?」「30元。本物の蔵銀だよ。いる?」
「いらない」「なら、いくらなら買うの?」
「(苦笑いして戸惑う)あ、いいや、いいや。」
「いいから言ってごらんよ。かまわないからさ。ほら、いくら?」
「・・・4元(小声)」「あはは、冗談言わないでよ〜。そんなの無いって」
「ここの細工見てよ、すごいでしょ?チベット文字が彫ってあるの」
「よーし分かった、じゃぁ20元にしてあげよう。買う?」「いらない」
「じゃあいくらなら買うの?妥協したんだからそっちも妥協してよ」
「4元じゃダメ?(笑)」「あー無理無理」「そっかぁ・・・(去っていく)」
「あー待って待って。じゃあ15元にしてあげるから」「(立ち止まって)4元!」
「そんなのだめだめ」「それならいらない(また去っていく)」
「分かった。10元ならどうだ。これ以上はもうまけられない」
「いらない(そのまま去っていく)」「あー持ってけ!!!!」
「いいの〜?(戻ってくる)」で、4元で購入したチベット腕輪。
腕輪は旅先のそれぞれの場所で買ってて、記念品にして使ってる。
麗江ではトンパ文字の腕輪買ったから、ここではチベット文字の買った。
本物の銀のだと100元、200元しちゃうから悩んで買わなかった。
旅人に「偽物を身につけてると安っぽい人間になるよ」って言われたけど(^^;
いいもんいいもん。安くても可愛くて気に入ってるからいいんだもん。

8/14。ラサに来たからには、やっぱりポタラ宮を見るべきだと思い。
100元(1万円気分)なんていうありえない値段だから、実は迷ってたけど。
一日の人数制限あるし、前日に予約券取らないと入れないの。面倒だ〜。
他の人の話によると、2時に売り出し開始だから9時ごろから並ぶって。
で、朝早く並びに行ったんだけど、朝ご飯食べてからにしようとしたら
なかなか料理が出てくるのが遅くて1時間くらいロスタイム。
やっと到着した時には、わーわー騒いでて。なんだなんだ??
聞く所によると、今日から予約券の売出しが朝9時になったらしく、
既に明日の分は売り切れとのこと。えー。そんな急に変更されても。
まぁ、どうせ明日は祭りだし、いいやーって諦めがついた。
チケット売り場で同じ宿の人を見つけたから、一緒に近くのカフェへ。
ポタラ宮の傍にあるんだけど、岩をくりぬいて中がカフェになってるの。
地元民の溜まり場で、おじいさんやおばあさんが甜茶飲んで休んでる。
人から教えてもらったんだけど、通称洞窟カフェって呼んでた。
そこでトゥクパ、モモを食べながら甜茶をポットで頼む。暖まる〜。
地元民の中にはマイポット持参して、その中に甜茶入れてもらう人も。

今日もバルコルをバルバルしながら買い物。
ジョカン前の広場で、インド好きの通称インド姉さんとポテト食べてた。
そしたら一人の靴磨きの男の子がやってきて「1元だから」だって。
最初は断ってたんだけど、あまりにもしつこいからインド姉さんが
働くならいいかって言って、磨いてもらうことにした。
というのもラサは今まで以上に物乞いが多いのね。
中国はどこに行っても物乞いや地面に倒れてる人が多いんだけど、
ラサはその中でもトップレベルなくらい物乞いが多かった。
ご飯食べててもお茶飲んでても、店の中に入ってきてひたすら頼み込む。
おばあさんやおじいさん、ひもじそうな子供、怪我してる人、
体の部分が欠けてる人、道端で正座してる学校に行けない子、などなど。
姉さんは、何もしないで求めるだけなんじゃなくて、楽器や靴磨きなどで
何かをしようとしてる人には、お金をあげてもいいっていう考えだったから。
磨いてもらったんだけど、あまりきれいにならなかったけど一生懸命だった。
で、終わった後に姉さんが1元渡したら「一足1元だから両足で2元だ」
って言い出すの。最初は優しく話してたんだけど、だんだんキレる男の子。
「話が違う」って言ったのにマジ怒ってて、態度が悪くなっていく。
お金を投げつけたりして、最後には食べかけのポテトの袋奪って
ダッシュで一気に逃げていった。なんだか嫌な気分になってしまった。
あの男の子のも、毎日の生活かかってるから必死だった訳だし
中国政府にも問題あるし、本当は誰が悪いかなんて言えないんだけどね。

果物を時々買って食べるんだけど、本当おいしかった。
特に桃!!!中国の桃は日本の桃とは種類が違って硬めなんだけど。
ある人なんか「林檎みたいにシャキシャキしてた」って言ってたくらい。
でもそれがまた美味しいんだよね。桃おいしかったー。
種の周りまでつるっと取れてきれいに食べれた。止まらなくなる。
葡萄もおいしい。種無しで皮ごと食べれるマスカットが人気。
いちいち出さなくていいから、めんどくさくなくて食べやすいし。
梨も好きだからよく買ってた。長距離移動の食料に便利なの。
果物といえば、雲南省も南国フルーツいっぱいでおいしかったなぁ。
ランブータンとか、栗みたいなのとか、見たことない果物も多くて興味津々。
「幻のバナナ」と言われるレッドバナナがあって、食べなかったの後悔してる。
見かけたんだけど、もっと安いのがあると思ってその時買わなかったら
その後は見かけることがなかった。幻のバナナはやっぱり幻だった・・・。
次回もラサ編。やっと祭りだーー!

旅記31〜チベット自治区・ラサ編(6)〜「寺の祭りでチベタン大騒ぎ」

8/15。祭りの日。雪頓節っていうのかな。
ラサに来たとき、たまたま週末に祭りがあるって聞いてびっくりした。
何も計画立てずに勢いで来ちゃったのに、祭りに遭遇するとはラッキー。
この祭り目当てで来てる旅人も多く、今はどこも宿がいっぱいなの。
タンカっていう仏教画が一年に一回大公開されることもあり、
地元のチベタン達もこぞってお寺に向かうんだよね。
今日は午前中にデプン寺、午後はラサ寺のタンカが公開されるみたい。
祭りの日にちがはっきりしなくて、いろんな情報が飛び交ってたけど。
朝5時くらいに出発のはずが、数分遅れたら置いてかれたらしく(泣)
みんなが遅れてるのかなーってしばらく待ってた。ああ、まぬけ。
結局二度寝して一人で出発。バスに乗ろうとしたらものすごい混みよう。
チベタンがみんなデプン寺に向かってるから、バスも人がいっぱいなの。

やっとのことでデプン寺に到着。実は山の上まで登らないといけない。
前に旅人から聞いた話、バス降りてから寺までの山道がすごいイイんだって。
ナウシカみたいな草原が続いてるから、オススメだよ〜って言ってた。
この辺はいろんな場所でお香の草焚いてるから、白い煙がもくもくしてる。
どんどん山道を登っていく。実はタンカに間に合うか微妙な時間で急ぎ足だった。
タンカ公開してる時間は短いらしく、すぐにまた閉じちゃったって聞いたから。
チベット民族の人たち、特におじいさんおばあさんが多くて。
マニ車を回しながら山道を一生懸命登ってるんだよね。頑張ってるなぁ。
本当にたくさんの人がデプン寺目指して必死に歩いてた。
もう圧倒されちゃって、その雰囲気だけですごいなって感じ。

やっとお寺に到着。で、人込みに紛れて入ろうとしたら警備員に止められる。
えーなんでさー。どこのお寺でもそうなんだけど、地元民は普通に入れるのに
チベタン以外はチケット買わないといけないんだよね。
祭りの日もいつも通りチケット買わないといけないなんてキツい。
入場料は55元もして、私には高すぎて払えない価格だよ・・・。
聞いた話によると、朝5時くらいに来た人は暗闇に紛れて入れたらしい。
4、5回挑戦してやっと入れたって人もいたけど、そんな人は数少なくて。
警備員に止められるから、ちゃんとチケット買った人が多かったみたい。
一回ここに来たことある人は、もう一回チケット買わないといけなかった。
私も何回も止められ、出口から入ろうとしても止められ、失敗ばかり。
これは雰囲気だけ味わって帰るか、とか思いながら半分諦めてた。
知ってる人も何人か見かけて、チケット借りたかったけど悪いかなと思って。
ナムツォ行ったとき一緒だった兄さんが、ここまで来たらタンカ見ないとー
って言って、でも時間が過ぎてるから見れるかどうか確実じゃなくて。
タンカが見れたら20元、見れなかったらタダでチケット貸してくれるって。
迷った挙句その条件をのんで、チケット借りて中に入ったのでした。
チケットって言ってもCD-Rだし、人も多いしチラッと見せるだけでよかった。

人込みがすごくて、ほとんどチベタンなんだけど押し合い圧し合い。
中に入ったはいいけど、どこに行ったらいいかもよく分かんなくてうろうろ。
やっとのことで発見。裏の岩山に飾ってあった。タンカだーーー!!!!
すっごい大きくて華やかで、チベタンに囲まれて。お香の煙で霞んで見える。
近づくんだけど、岩山だからすぐに疲れちゃってはぁはぁしてるの。
そんな状態なのにお香焚きすぎてるから空気が悪くてげほげほむせる(笑)
これ絶対体に悪いくらいの煙具合だよなーとか思いながら。
おばあちゃんとか、足元砂で滑りやすいし急だし大変そうだった。
お坊さんの唱えるお経が延々と聞こえてくる。熱気に包まれてる。
人込みの中、やっとタンカに近づいた。近くで見るともっと大きい。
チベタン達が必死になって、カタっていう白い布をタンカに向かって投げてる。
大量のカタは、タンカの下部でお坊さんによってどんどん回収されてた。

タンカの傍でヨーグルトを配ってたので頂いてみる。
容器も残ってないらしく、手のひらの上にちょこっと乗せてもらった。
みんなが競って手を差し出してるから、私も一緒になって手を差し出す。
雪頓節っていうのはヨーグルトのお祭り?らしい。なるほど。
帰りは岩山に沿うコルラルートだったんだけど、疲れきってたのと
人があまりにも多すぎたので、近道を発見してそっちから帰る。
帰り道はこれもまた雰囲気のいい原っぱが続いてたんだけど
いろんな場所でチベタンが座って休憩したりご飯食べたりで、
まるで遠足みたいな感じ。仲良さそうでいいなーって思って見てた。
セットみたいな小さなお寺があって、帰りに通りかかったんだけど
チベタンに紛れて入ろうと思ったらまたも止められたので、入らなかった。
やっと道に出たらここも人だらけ。下からも小さく寺のタンカが見えた。
一時間も公開しないですぐ閉まっちゃうって聞いてたんだけどね。意外。

帰りのバスに乗ろうとしても人が多すぎて乗れないのだ。
ほとんどが空き席があんまりないバスや、止まってくれないバスばかり。
やっと空のバスが来たと思ったら、人に押しのけられて死にそうだった。
潰れるくらい押されたり、足を思いっきり踏まれたり。痛い痛いって!
お坊さんやおばあちゃんはバスの窓から必死になって乗り込んでるし。
(ああ、そんなにしてまでもセラ寺に行きたいのね・・・)
そうやっていつまでもバスに乗れないからイライラしてきて。
「停まってくれ〜」ってみんな叫んでるのに、停まらないバスばかりだし。
そうだ!一個前のバス停から乗ったらどうだろう。なんて思いついて歩き出す。
賢いなー自分、ナイスアイデア!なんて自分で自分に感心してた。
でもいつまでたってもバス停ないし、バス途中で停まってくれないし。
これがね、本当にキツかった。そのまま2時間くらい歩いたかもしれない。
どこまで歩いても着かないし、先が見えないのに疲れる一方だし。悪夢。
やっとのことで別の通りに出て、適当にバス乗って帰ってきた。
本当はデプン寺の前から乗ると、ほとんどセラ寺に行くんだったらしいけど。
歩きすぎて疲れきって、それどころではなくなってしまった。残念だけど。
適当に乗ったバスもちょっと遠いところに着いて、歩くのがキツかったけど。
もうダメだ・・・って思っちゃったよ。体力も気力も限界。
セラ寺は行ったことあるし、どうせまた入場料が高くて悩みそうだしまいっか。
私みたいにデプンで疲れてセラ行かなかった人もいた。
だって頑張っても頑張ってもバスに乗れないんだもんよー。本当さぁ。

夜は同じ宿の人と中華料理いっぱい。15人くらいは軽くいたかも。
人数多いから10種類以上食べれて、満足満足でした。おいしかった。
もちろん食後はスノーのケーキ、これは絶対欠かせないね。
今日は祭りの勢いがすごくって、疲れたけど大満足。
次回もラサ編。爆笑博物館。


旅記32〜チベット自治区・ラサ編(7)〜「爆笑西蔵博物館」

8/16。今日こそは!とポタラ宮の前売りチケットのため並びに行く。
ラサ来てからずっと天気が良かったのに、久しぶりの小雨だし。
きっと昨日お香の煙焚きすぎたからだと思うんだけど。これ絶対だって。
朝早く行って待ってたんだけど、檻みたいな柵の中で並ばされるから
なんだか閉じ込められた気分。中国人の割り込み防止と思えばいいか。
パスポート等の身分証があれば何人か分まとめて買えるんだけど、
まじめな日本人は一人一人ちゃんと並んで待ってた。感心する。
後ろに並んでた中国人は人民兵士で、いい人だったから雑談したり。
9時に開いたのに列が全然進まないの。なんでこんなノロノロしてるんだろ。
窓口に近づくにつれて「自分の分も一緒に買ってくれ」って言って
柵の外から居留証差し出してくる中国人とか、そんな人が多くなってくる。
こんなことしてるから更に自分の番が遅くなるんじゃないか!ぷんぷん。

窓口が開いて一時間ほどしてから、やっと自分の番がまわって来た。
いちいちパスポート番号とか紙に記入してるから時間かかるんだって。
パスポートと居留証一緒に出してみたら、予想通り二人分のチケット貰えた。
証明番号とか全く一緒なのに、記入するとき気づかないのか。
とりあえず今は予約券だけで、お金は明日払うんだけどね。
2時から売り出しのときより取りやすかったんじゃないかな。8:30のがとれた。
8:30〜9:30までの間に行かないと、せっかく並んだチケットが無駄になるの。
気づかなくて無駄になったから交換してくれ!って叫んでる人もいた。
かなり口論になってたけど、やっぱり無理だったみたい。厳しいなぁ。

チケットついでに、旅人みんながオススメする博物館へ行ってみる。
最近仲良いインド姉さんと、もう一人の姉さんと3人で一緒に行った。
新しいし解説も丁寧だし広いから、ゆっくりのんびり楽しめた。
更にはなんと日本語の音声ガイドがついてるのだ!トランシーバみたいな形。
日本語もちゃんとしてるし、やたら長くて丁寧すぎるくらいだし。
何時間もいてしまったくらい、長居した。解説は全部聞いたと思う。
解説があるとないとじゃ面白さが全然違うし、博物館広くて展示物多いし。
一部の高級タンカルーム意外は、フラッシュ無しなら写真撮ってもいい。
チベットの歴史から生活様式、芸術作品まで幅広く網羅してあった。
でもチベットの歴史がものすごい中国寄りで語られてたのが気になった。
中国が統一したのはチベットのためとか、それでチベタン達は喜んだとか。
なぜか強調してて、そこだけ二回も繰り返して言ってるんだもん。
時々「え?」って思うような部分が何ヶ所かあったんだけど、いいのかな。
毛沢東がダライラマにあてた手紙もあった。「達ョ喇ロ麻先生」って書いてある。

お祭りのとき使う衣装や、人間の足の骨で作った笛もあった。
この笛や人間の頭蓋骨でできたお碗は、バルコルでも普通に店先で売ってた。
大きな紙にいろいろ書いてある、タンカみたいなのがあったんだけど
それがすごい気に入った。赤ちゃんが生まれるまでとか、薬の作り方、
細かい人間の体の仕組み、動物植物一覧表、人間の歴史などが絵で描いてある。
丁寧に描いてあって、でも遊び心忘れてなくて。じっくり見てもおもしろい。
チベット仏教が他の仏教と大きく違うところは、ラブラブ神?が多いってとこ。
説明すると長くなるんで割愛するけど、抱き合ってるのとか普通に多い。
一人が男で一人が女で、微妙に直接的なのも結構あったりするんだよね。
北京の北海公園や擁和宮に行った時は、初めて見たから少しびっくりした。
あと擁和宮ではなぜかほとんど布がかけてあって隠されてたけどね。
チベットに来てからもかなりたくさん見たけど、普通にあちこちにあるし。
特徴的でおもしろいなーって思う。

ビデオコーナーみたいな所で座ってたら、博物館のおじさんに声を掛けられる。
いろいろ質問してきたり、チベットについて説明してくれたり、いい人だった。
もちろんチベット民族で、ここの博物館の結構えらい人らしい。へ〜〜。
雑談してると盛り上がって、携帯番号の交換までしてしまった(笑)
「地下のお土産屋さんはぼったくってるから、そこでは絶対買わないように。
あ、それとこの話は自分が言ったってことは内緒にしておいてね」
なんていうアドバイスまで貰った。そんなのバラしていいのかな。
チベットの自然コーナーでは剥製があったんだけど、偽物っぽい本物。
作り方が中国っぽくておもしろくて、ついつい笑ってしまった。
地下から出ると、お土産屋さんを通らないと外に出れないようになってた。
日本語を話せるスタッフもたくさんいて、見るだけでいいからって言ってる。
目玉石の本物と偽物の見分け方など教えてもらって、
結局は「興味が無いから」って言ってそのまま出て行くうちら三人。

外にもう一つ別館があって、ここは「中国蔵族文化芸術彩絵大観」っていう
世界一長いタンカが飾ってあるの。ギネスブックにも載ってるらしい。
ありえないくらい長い。長さ618m、幅2.5m、面積1600平方m、重さ1t以上、
チベット、雲南、甘粛、四川、青海などから300人以上のチベタンが集められ
作られた大作らしい。大きな部屋がタンカだけでいっぱいなの。
最初の方は昔の人の世界観、地球の歴史、人類誕生、などから始まって
普通のタンカにあるような全ての神々(これがほとんどなんだけど)
博物館にあったような薬草や人間の体、動植物のイラストもある。

すんごい細かくて、じっくり見てるとあっという間に時間が過ぎ去っていく。
しかもよく見ると面白い部分がこっそり混じってて、描いた人の遊びゴコロ?
だんだんウォーリーを探せ的見方になってきた。楽しいんだもん。
一人一人画風も違うから、ガラっと変わって分かりやすい部分もあったりして。
パラパラ踊ってるようにしか見えない神様や、神様の腰にぶら下がってる
生首の飾りの表情が変だったり、胸毛描きすぎでギャランドゥだったり。
関係無いところで遊んでるやつばっかりだし。本当にウォーリーもいそうな勢い。
関西人いたし3人でツッコミ入れては、お腹が痛くなるくらい爆笑してた。
タンカなのに途中で意味の分かんないものさりげなく混じってるし。
計算機とか高層ビルとか最近のもの。違和感ありすぎて目立ちまくり。
しかも最後の方はダライラマがたくさん描いてあったんだけど、
ダライラマ14世の所だけすんごい濃いの。金色ふんだんに使って輝いてるし
画風が油絵みたいにはっきりしてて、タンカじゃないよこれーってくらい(笑)
下にはポタラ宮と赤いスポーツカーが描いてあって、さらに違和感あるし。
おもしろかったなー。ここのタンカだけで見るの3時間以上かかったかも。
天気が少し悪かったけど、博物館なら関係ないしね。
次回もラサ編。とうとうポタラ宮潜入。

雪頓節ことヨーグルト祭り!開催しました!
チベット人の行列がものすごい。タンカを一目見ようと。
やっと辿り着いた岩山。香草焚きすぎて景色も霞んで見える。
息が切れてはぁはぁしてるのに、煙が多くげほげほ。
やっと見えたよ!年一回、数時間しか見ることの出来ないタンカ。
カタと呼ばれる白い布をタンカに向かって投げて、祈るのが習慣。
神様が描かれている。大きすぎて近くからでは全貌が掴みづらい。
下ではお坊さんがカタの回収をしてる。そのくらいすぐたまる。
ああ、なんてのどかなんだろう。建物と緑の調和がいい。
道端で休憩している時もマニ車を回す事は忘れない。
野原でピクニック状態の帰り道。雲がすごく夏らしい。
見えにくいけど虹が出た!!出ただけで、嬉しいものなのです。
ここが通称洞窟カフェ。ポットで頼んでゆっくり過ごすのがツウ。
毛沢東がダライラマにあてた手紙。直筆サイン入り。
チベット教はこういう抱き合ってる?風の神様が多い。
博物館では面白い展示品やタンカが数多くあった。
怖い!怖いよこの剥製。犬用ジャーキーみたいなのかじってるし。
バランスが悪い剥製。特に後ろの馬らしき動物。怖いって。

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