中国の旅〜九塞溝・黄龍編〜


旅記14〜四川省・九塞溝編〜「天国の如き綺麗さに感激と溜息」


7/30。ツアー好きじゃないし、個人で行くことにした九塞溝。
バスは朝かなり早くに出発。頑張って起きたよ・・・。
るんるん気分でいたら、出発後、かなりたってバス関係の人が
中国語でわーってみんなに向かって話し出す。何だ何だ???
ちょっと訛っててさらに早口だったから、いつもより理解度が低く。
隣の席のおじさんに簡単に説明してもらったところ、
「この先の道で土砂崩れが起こって、道が通れないから
一旦成都まで戻って高速を通って行くしか方法が無いんだ。
だから高速代として20元払わないといけない」だとさ。
なんだとー!バス代だけで100元してるのに、さらに20元だとー。
こんなところがやっぱり中国だよね。到着も遅くなるって言うし。
返金はこの際出来ないって言うから、みんなしぶしぶ払ってた。
途中雲がたなびいてる不思議な景色も見かけた。
高地だから雲より山の方が高くて、なんだかおもしろい。



途中の食事休憩も、一人だから食べずにバスの中で待ってた。
あーー、なんか一人だとご飯全然食べなくなっちゃうんだよね。
12、13時間でやっと到着。ふう、やっと着いた!!!
早速宿の値段交渉に入るんだけど、どこも高すぎて。
中国一の観光地、さすが。物価も高いし、本当困って困って。
荷物持っていろんな宿うろうろしてたら、同じバスだった
韓国人の女の子2人と再会。せっかくだから一緒に探すことにした。
結局3人部屋で安いところをなんとか見つけた。でもいつもより高め。
ご飯食べるにしても、高すぎ!うちにとってはきつかったー。
天津でこの値段ならもっとおいしいものがいっぱい食べれるのに。

7/31。とうとう来たぞ!九塞溝。
昨日出会った韓国人の女の子二人と一緒に観光することにした。
大学の専門が中国語だったみたいで、会話はスムーズに。
世界遺産だけあって、ものすごい中国人ツアー客なのだ。
料金もありえないありえないってくらい高くて、合計200〜300元する。
こんな高い所どこにもないよー。泣きそう。学割使って少し安くなった。
チケットだけ買って、九塞溝内のバス券(90元)は買わなかったの。
乗るときチェックしなかったって聞いたし、なんとかなると思って。
すると入り口で止められて。買ってない人他に全くいないみたい。
入場料とバス券、両方買わないと入れない的な注意をされたり。
「何十キロもあるから、歩いてなんか登れないし、疲れますよ。
もし途中でバスに乗りたいと思って券買ったら、倍の料金です」
なんて言われたけど、それを振り切って乗り込みました。
入り口は分かれてて、バスに乗れないようになってるし、
見張りの警備員さんが後ろからついてきてるし。



勢いよく歩き出したのはいいんだけど、どんどんバスに抜かされて。
バスの中から観光客が物珍しそうな顔で見てるんだよね、うちら。
他に歩いてる人なんて一人もいなくて、目立ちまくりだし。
いくら歩いても普通の舗装道路のまま、どこにも辿り着かない。
一時間以上歩いても何にも無いの。疲れてきて、もうだめ状態。
「やっぱり入り口に戻ってバス券買いなおそう!」って事に。
下りのバスをヒッチで止めようとしたら、なかなか止まってくれなくて。
やっと乗せてもらって、入り口まで戻ってきたのでした・・・(アホ)
で、どさくさに紛れ上りのバスに乗れそうだったので、挑戦。
(どうしてもそんな高いチケット買えなかったのよ〜)
中国人ツアー客だらけだったので、普通に乗れた!わーい。
何事もやってみるもんだなぁ。うまくいって良かったぁ。
注意※良い子は絶対に真似してはいけません。

最初は映画「HERO」の撮影もされた、長海を見に行く。
バスで30分以上、1時間まではかからなかったと思うけど
ずっと乗ってて、確かにこれ歩いて登るの無理だよなーみたいな。
ついたら、民族衣装着て写真撮影やってる人が多くて。
韓国人の子が着たいみたいだったけど、うちはお金かかるから着ない。
でも今朝お世話してあげて、そのお礼だから一緒に着ようだって。
なんかねー、袖が長くて乙姫様っぽい衣装でした。
長海自体は、広くって、ものすごく澄んでて、綺麗〜〜〜。
後ろに見える山々もスイスみたいな感じで、空は真っ青だし。



次は五彩池。ここに辿り着くまでが中国人の渋滞で大変だった。
やっと見えてきたら、すんごいすんごい綺麗なのーー!!
木の陰から、エメラルド色みたいなのが光ってて、はっきり見える。
近くで見たら、本当にためいきが出た。美しすぎるのね。
水の色がありえなくて、水色とかエメラルドとか緑とか混ぜた感じ。
すごく透き通ってて底まではっきりと見えるし。
しかも場所によって色が全然変わるから、見てて飽きないし、
ずーーーっと見てちゃうんだよね。なんでこんな色になるんだろ。

 

次は、反対方向の頂上までバスで行って、そこから歩いて降りる。
バスで登ってるとき、綺麗な景色がある度に、「わぁー」って言う中国人。
ほとんどずっと「わぁー」って言ってばっかりで笑っちゃった。
(という自分もいつの間にか、自然に「わぁー」って言っちゃうんだよね)

原生森林、パンダ池、五花海、鏡海、日則溝、なんかも見た。
一つ一つの池が大きすぎて、歩いて回るとかなり時間かかるんだよね。
それでも湖畔を歩いてると気持ちよくて、ずっと歩いてた。
森林地区は本当スイスみたいな山々で、ちょっと山登りした。
リスとか小鳥とか、小さな動物をいっぱい見かけて和んでた。
パンダ池は水がしましまっぽいの。濃い色と薄い色で縞になってる。
五花池は、魚がありえないほど泳いでて、すごいはっきり見えるの。
前に写真館に載せてたけど、本当にそんなのが普通にあるなんて。
「水色」っていう名前がぴったりな色で、小魚がぶわーって泳いでるの。
ものすごい数の小魚がいるのが見える。すごい!!



鏡池は、朝早めに行くと風がなくて本当に鏡みたいなのね。
空と山が二倍に増えたみたいに見える。そこまではっきり映してるの。
他にもすごい滝が激しい場所とか、段々畑みたいな流れの場所とか。
チベット的な小さな村、お店屋さん、寺の集落みたいな場所にも行った。
そう、ここも既に四川省のチベットに入ってたんだよね。

中で食料買うとすごく高いので、我慢して持参のお菓子ちびちび食べてたら
韓国人の女の子が、買ったもの分けてくれたりした。優しい・・・。
彼女達と一緒に行ってすごい良かったと思う。特に写真ね。
中国人観光客だらけだからオート使えないし、中国人に頼むと
アングルとか下手すぎてどうにもならない感じだし、
カメラ構えてるのに平気で人の前通り過ぎていくし、
彼女達のおかげで写りたがりの私は助かった気がする。楽しかったし。
こういう場所は一人で行ってもつまんないかもね、きっと。

九塞溝は広すぎるので、まわる時間が最後足りなくなって残念。
頑張っていっぱいまわった方だと思うんだけど、まだまだ。
草原に小川があって、そこの色が本当に綺麗でもっと見たかったな。
パンフレット買ってないのでなんていう名前か分かんないけど。
お勧め順は、1番が五彩池、2番が五花海、3番がその小川かな。
でも、どこも本当綺麗だったから順番つけがたい。

夜は年に2日しかない(っておじさんが言ってた)祭りがあった。
歌や踊りやってて、人がものすごい集まってた。
ドイツの踊りとか、物珍しいのか大人気。グルグル回り続けてた。
チベット文化地域なんで「あのチベ柄のカラフルな紙」を撒くの。
九塞溝の中にまで風で飛ばされてて、自然に良くない気もするけど(笑)
中国の伝統的な踊りも、チベット的な踊りも、面白かった。
特に最後はチベット音楽にあわせて、みんなで踊りまわる。

という訳で、九塞溝は中国で一番綺麗な場所だと思う!!
本当にすんごい、感動してしまった。良かったーー!o(*≧□≦)o
「童話世界」っていうキャッチフレーズや、世界遺産なのも頷ける。
でもあの中国人観光客の大群がちょっと問題だけど・・・。
人数規制してるくらい観光客が多くて、まわるのも大変だった。
この美しさがいつまでも保たれることを願っています。

次回は黄竜編!こっちもすごい綺麗なのだ〜。

旅記15〜四川省・黄竜編〜「高地にて、頑張れヒッチハイク」

8/1。九塞溝から、朝早く黄竜に向け出発!
しかしバスチケット売り切れ、人が多くて乗れないの。えーー。
すごい困ったって思ってたら、個人のおじさんが話しかけてきて。
交渉の結果4人で割って、車で行く事になりました。
(たまたま日本人のカメラ好きの人、一人見つけたのですーー)
4人いたら値段もそんなに変わらないし、車だと早いしね。
ものすごい勢いでぶっとばし、カーチェイス状態だったという。

黄竜には宿が一箇所しかなくて、しかも高級系ホテルだし、
荷物預ける場所も無いって運転手さんが言ってたので、
途中の川主寺で宿チェックインしてから、黄竜へと。
旅行人に「途中にスイスのような景色が続く」って書いてあったけど。
本当にスイスのような、美しい山々が続いてるんだよね。
ここも高度が高いからちょっと寒くて、雪山がすぐそばに見える。
バスじゃないから、途中で車止めてもらって写真撮ったり。
ヤク(牛)がいっぱい放牧してあって、うおーって思った。
毛がふさふさで水牛みたいなの、近くにいると迫力あるのだ。
本当に山々はスイスって言ってもいい位。車の中から見とれてた。

黄竜の前のレストランは高すぎるし、売店も何も無いので
結局ご飯を食べないで入場。ここもチケット高いんだよねーー。
入り口付近に籠やさん(二人の運び人が担いでる籠に乗る)がいて、
でも元気いっぱいだし、もちろん利用せず素通り。

黄竜の見所は、鍾乳洞の石灰みたいな黄色や白色のふちの中に
九塞溝で見たような、透き通った水色や緑色の水が入ってるの。
そのふちがぐねぐねしてて、段々畑みたいに段になってて。
何個も何個も連なって見えるのが、すごく綺麗なのだ。
途中、水の中に黄色いふちがずっと続いてるところがあって
それがまるで天を泳ぐ竜のように見えるんだよね。
これが恐らく「黄竜」の由来なのかなって思ったりもして。



ここも高山病の危険スポットと言われる地域なので、
途中に酸素バー(笑)が何箇所かあるんだよね。
5000メートル近くあるんだったっけ?よく覚えてないけど。
無料と書いてありながら、ストロー代が一元みたいだった。
どんな感じか気になったけど、健康児なので利用せず。
酸素ボンベや酸素マクラ持ち歩いてる人も結構見かけたけど、
高い!と思って買わなかったし、なんとかなるさと思ってね。
買うくらいなら、気合でなんとかしよう!っていうのがうちなんです。
日本人ツアー客は「食べる酸素」こぞって食べてたらしいんだけど
なんなんでしょう?ちょっと気になるーーー。未体験。

山を登るたびに、もっと綺麗な景色が見えてきて。
黄色い鍾乳洞の石灰みたいなの(なんて言ったらいいの?)が
ずーっと川みたいに連なってて、水が流れてる所とか。
湖みたいになってて、中に透き通った水が溜まってる所とか。
最後は坂道登るのがキツくて、ちょっと疲れてたけど。
しかも高度高いからかだんだん寒くなってきて、ブルブル震える。
お腹空いたから韓国人の子が食べ物買ってるんだけど
下界の三倍くらいの値段なんだよね。うちは我慢してた(>_<)



チベット式お寺が見えてきたあたりで、そろそろ頂上。
五花池って名前だったかな。一番綺麗だった!!!!うおーー。
なんかね、今までは鍾乳洞系のふちが黄色っぽかったんだけど
ここは真っ白くて、それが水の緑水色とすごいマッチしてるの。
上から眺めると、ため息が漏れるくらい綺麗だった。
場所によって水もふちも色が違ってて、すごい自然の神秘。
で、なんか見たことあるチベット帽子被ってる人がいるなーと思ったら。
なんと、成都で別れた西寧くんと再会!!!
確かにお嫁さん&日本の親とでこの辺来るって言ってたけど。
本当に再会するとは思わなかった。うひゃー、びっくり。

さて。見終わって、帰ろうかって事になったんだけど。
バスが一日一本くらいなのかな、昼過ぎにもう終わってるんだよね。
えーーー、バス無かったら、帰れないよ。どうしよう〜。
仕方ない、高いけど三人でタクシーに乗って帰ろうって事になる。
しかし!タクシーもほとんどおらず、たまにいても予約済みとか。
えーーー、バスもタクシーも無いし、本気で帰れないよ!
旅行人に「ここは交通機関が無いので、手段はバスヒッチのみ」
って書いてあったの思い出した。ああ、本当だったのね・・・。
とりあえずツアーの観光バスはたくさんいたので、頼み込む。
「空いてる席が無い」とか「ああ、無理無理」って断られるばかり。
やっとのことで「一人30元で乗せてあげよう」というバス発見!!
どっかの番組で間違った知識流れてるけど、基本的にヒッチはお金いるのね。
でもやっぱり足元見られてるから、ちょっと高かった。
でも他に見つからないし、帰らないとココ何も無いから仕方ない。
黄竜は周り何も無くて、売店や料理屋も無いし一般の車さえ通らないし。

バスで山越えする途中、すごいもくもく霧がかかってて。
高度が高いから、霧というよりは雲の中を通った感じだけど。
韓国人の子二人とも疲れ果て、高山病もあったみたいだし辛そうだった。
バスの中で気分悪くなったり、酸素ボンベ吸ったりしてる中国人も多く。
うち一人が元気いっぱい。(病は気からって言うしね!)
というわけで、なんとかして川主寺の宿へと戻ってきたのでした。
黄竜も九塞溝に負けず劣らず綺麗だったなぁ。
こちらも世界遺産だけのことはあるね。
次回はほっと一息、川主寺&松藩編。

空が真っ青で、山がくっきりと際立って見える。
透き通った湖はまるで鏡のように山々を映し出す。
映画「HERO」の撮影が行われた長海。広々としている。
ありえない水の色に感激しまくりの五彩池。最高。
熊猫池(パンダ池)。池の水がしましま模様なのがポイント。
天気が良くて気持ちが良い。湖は海のように広がってる。
水が透明なので魚がぶわーって泳いでる姿が見える。
水色の水と緑の藻とのコントラスト。
水中沈んでる木もはっきりと見える。綺麗だー。
水しぶきを上げ、迫力のある滝。後ろには雪を抱いた山も見えた。
黄龍へ行く途中、高度4000m以上の山越えにて。
雲が晴れると雪を抱いた山頂が顔を現した。
ヤクや羊が放牧されており、のどかな雰囲気。
山の中の一本道と、ヤクの隊列。
「スイスのような風景」とも言われる山肌。車窓からパチリ。
九塞溝と少し違い、薄くて穏やかな色合いをしている。
白い縁取りと薄い水色の組み合わせが、素晴らしい。
段々畑や棚田のように広がっていく黄龍の世界。

BACK

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送