中国の旅〜成都編〜

旅記10〜攀枝花・峨眉山移動編〜「時速120キロの恐怖タクシー」

7/25、夕方。西寧くんと二人で麗江→攀枝花の深夜バスに乗り込む。
というのも彼は西寧に留学中で、中国人と新婚ほやほやな方なんですー。
チベットの民族衣装を身につけて、チベット帽子被ってる、日本人。
攀枝花に朝方着いて、そこから成都まで列車で行こうという予定。
だが、バスの運転手が頑張ったのか何なのか、早く着きすぎた。
「着いたぞー!駅ー!」なんて騒いでるから目が覚めて、
時計見たら、朝の3時くらいだった!!7時くらいに着いたんでいいのに。
バスの中でそのまま朝まで寝てる人もいたんだけど、
西寧くんの約束があり、列車の切符が取れないと困るので出発。
バスターミナルから列車の駅まではちょっと距離があるらしく。
そんな遠くないみたいだから、タクシーで行くことに。
「寝起きで頭が働いてないからぼったくられそうだ」なんて話してて(笑)
韓国人らしき女の子もタクシー探してたから、相乗りして。
タクシーのおじさんに「駅まで距離何キロあるの?」って聞いたのに
「12、3分で着くから。すぐだよ。さぁ、乗った乗った」なんて言われ。
そのくらいなら10〜20元だし、3人で割ると安いもんだし。
西寧くんが前回乗ったときも、そんな高くなかったらしいし。

乗り込むと同時に、スタート。
タクシーはありえないスピードで走り出したのでした。
まぁ深夜で他の車が少なかったし、道も広かったからもあるんだけど。
ぐんぐんスピードをあげ、気づけば時速100キロ超えてるし!!!(一般道)
そして110キロになり、120キロになり・・・・。ありえん。
ひぇーーって、マジ事故りそうなヒヤっともあり、怖かった!!!!
メーターがくるくると、見たことの無い速さで回っていくの。
こんな勢いでまわるメーターなんて見たこと無い。
嘘メーターかな?と一瞬思ったけど、この時速なら確かにありえる。
なんかバスターミナルの位置が新しくなって、前より遠くなったみたいで。
すんごい距離走ってるんだけど、まだまだ着かない(-_-;
そして、やっと駅に到着した時には、メーターは60元を越えていた・・・。
ありえないありえない。今までタクシーで60元とか見たこと無い!!
すんごいビビった。ひえーだよ。本当。お金払うまい!とおも思ったけど、
まぁ騙されたけど、確かに値段自体は正しいんだよね。

しかし列車の出発は8時くらいで、それまで暇なんだよね。
こんな早く着いても困る・・・。列車の切符は余裕で取れたんだけどね。
西寧くんは本当は硬臥(寝台)が良かったらしいんだけど、
うちはもちろん安い硬座(椅子)なので、合わせてもらっちゃった。
あと4時間以上も何しようかーって。待合室の椅子で話してた。
西寧くんは天津のうちの友達にそっくりで、顔とか性格も。
最初出会ったときはビックリしてしまった。珍しいタイプなのに似てて。

やっと朝が来て、列車に乗り込んで、今度は14時間の列車の旅。
西寧vs天津の話とか、楽しかった。「西寧はものすごい田舎!」らしく。
西寧はケンタッキーが一番高級な店の一つなんだってー。
日本の物がどれだけ手に入るか対決とか、物価はどっちが安いかとか、
方言はどうだとか。彼曰く、うちは北京近いのでアル化しすぎてるらしい。
なんか、ちょっとでも発音分かんないと「辞書引け!」って言われるから
彼と一緒にいる時期や、列車の中で学んだ事が多かった(笑)
うちにとっては全然大丈夫だった14時間椅子、西寧くんはキツかったらしく。
しかも車内販売のカートに何度も足を踏まれ、「うりゃぁ!」って言ってた。

途中で峨眉山・楽山あたりを通ったとき、なかなか景色が良くて。
「ここで降りちゃおっか」って話にもなってしまった。
峨眉山は中国っぽい山で、山肌がすごくて、高くて、圧倒されるの。
窓からずっと見てた。世界遺産だし、登ってもよかったなーって少し思う。
そうしてるうちに、夜遅くやっと成都に到着。
しかし問題はこれからだったんだよなぁ。
次回は成都・宿探し編。

旅記11〜四川省・成都編(上)〜「中国人です!泊めて下さい!」

7/26。夜11時くらいに成都に到着したわけですが。
麗江寒かったのに、急に暑い暑い!日本みたいな暑さ。
電話したら、行こうと思ってた宿が満室みたいで。
有名な安宿は「ドミが無くなった」とのこと。そんなぁ・・・。
成都はあんまり宿調べてなかったし、他に安宿も無かったから。
駅の待合室で朝まで過ごすという手もあったけど、
バスと列車の長旅であんま寝てないから、疲れてて休みたくて。
「その辺の客引きにあえて捕まっちゃおうか」ってことにする。
たくさん客引きいたから、それに付いていくと駅前の招待所。
招待所は安いけど、中国人しか泊まれないことがまだまだ多いので
「俺らは中国人の少数民族だ」「青海出身だ」なんて言う。
西寧くんもうちも、お互い留学生で中国語話せて良かったぁ(笑)
部屋見て、値段交渉して、値切りに値切って、さぁ泊まろうとしたら。
「(中国の)身分証出して」だって。「今、持ってないよ」
「じゃあ無理です」「なんでだよ!無くても前泊まれたよ」
なんて押し問答をするも、結局泊まれなかったのね。

仕方ないから別の宿をあたる。どこも身分証が無いとダメで。
荷物がどんどん重くなってきて、夜もどんどん更けてきて。
無くても泊まれてすごい安い所が一箇所あったんだけど、
裸の中国人のおじさんが大量に床で寝てて、暑くて、臭くて、
ここはいくらなんでも無理って思った。かなりヤバかった。
うちらがいつまでたっても泊まれなくて、うろうろしてたら。
「この身分証を30元で貸すから」とかおばちゃんが言い出して、
6、7件は招待所あたった気がする。どこも全然ダメで。
まぁ普通のホテルに行けば余裕で泊まれるんだけど、
ホテルなんて高いお金はうちには出せるわけが無く。

結局身分証をタダで貸してもらい、泊まることになった。
写真の顔の部分がちょっと溶かしてあって、いかにも怪しい。
しかも出身「広西」だし「いやいやありえへーん」って言ってた。
フロントの人も怪しみながらも一応チェックインOKしてくれた。
(あれはきっとバレバレだったんじゃないかって思うね)

部屋でほっと一息つく。
「前、成都に来たときはこんな厳しくなかったのに」
「なんでだろうねー」
「あ。もしかしたら、公安くるかも・・・」
「え??」
「さっきのおばちゃんが通報するっていう可能性がある」
「だからタダで貸してくれたのかっ」
「明日は朝5時に出発しよう」
「分かった!」
って、実際は全然こんな会話じゃなかったんだけどね。
内容としてはこんな感じ。ものすごい公安に怯えてた(笑)
しかも貸してくれた身分証、返しそびれてまだ持ってるし。
夜、部屋に服務員が来たり、外で車の音がするたびドキって。
西寧くんが心配してて、それに脅かされたのがいけないんだ。
いやー、こんなところで公安に捕まりたくないよー。
夜もときどき目が覚めて、ドキドキしてた。

7/27。朝早く出発。予定よりもゆっくりだったけどね。
この辺は早く離れたほうがいい、とのことで早足でバス停へ。
向かった先は旅人お勧めの「Sim's Cozy Guesthouse」
今年出来たばかりで新しく、シンガポール人のシムさんと
日本人のマキさん夫婦で運営してるゲストハウスなのです。
二人とも以前パッカーだったらしく、旅人のツボついた設備。
まだ工事してる部分もあったけど、木で出来た手作り感で。
ベッドの側に寝る時用の貴重品入れや小さな台があったり、
シャワールームにカーテンや服かけるフックがあったり、
何よりもトイレにトイレットペーパーがついてるのさ!!
中国だと高級デパートにしかついてないのに!(そごうにも無かった)
一番安いドミ(空調無し二段ベッド上)が、ちょうど空いてた。
ドミ人気らしくって、なかなかとれないらしい。
成都で一泊15元なんて、かなり破格の安さvv

ドミの部屋に入ったら、なんと麗江の宿で一緒だった
“折り紙先生”に再会!ビックリだ。もうすぐ出発だったけど。
近くのおいしいご飯やさんマップ、書いてくれました。わー。
折り紙先生もそういえば同じルートで成都来たんだっけな。
ここの宿でもみんなに折り紙を広めてたみたい(笑)
さて、そうして成都での一日が始まります。
次回も成都編!食べ物おいしい!

旅記12〜四川省・成都編(中)〜「四川料理は辛いが美味いv」

折り紙先生と再会したのもつかの間、出発しちゃって。
お腹空いたから、先生お勧めの排骨面屋さん行く。
そういえば麗江出てからろくな物食べてないよなぁ。
肝心の面はといえば、マジ美味しい!!!
麺がワンタン皮みたいな四角で、厚いんだけどモチモチで。
スープもコクがあって、排骨もちゃんとしてて。
こんな美味しいのに1杯3元とか感動してしまう。また食べたい。

部屋が一緒の、上海の留学生のお兄さんがいて(上海兄さん)
最初会ったとき「中国語できますか?」って質問したのね。
そしたら「ペラペラです」だって!!うおービビった。
うちも余裕で「ペラペラです」なんて言えるくらいになりたい。
発音もちゃんとしてて、声調も間違いなく覚えてて。
特に「麻婆豆腐」の発音がキラキラ眩しかった(笑)
西寧くんと話してて、単語の声調どっちか迷ったときは
「老師!(先生)」って、上海兄さんにいつも質問してたなぁ。
中国語の発音についてもレクチャーしてくれて、
“上海兄さんの中国語講座”状態でした。
おかげで麗江・成都は結構勉強した街だったんだよね(笑)

夜は同じ宿の日本人、中国人、香港人などと一緒にご飯。
あの有名な「陳麻婆豆腐店」が近所にあったから、そこへ。
豪華にいっぱいおいしい四川料理食べちゃったよぉ(>▽<*
香港人は中国語がカタコトで、英語のほうがうまかった。
麻婆豆腐は「辛くしないで下さい」って言ったのに
それでもすんごい辛くて、麻(山椒)もいっぱいきいてて。
なのにすーーーーーっごい美味しいの。やっぱり本場だ!!
おまけなのか、種類の違う麻婆豆腐もあって、どっちも美味しい!
四川なので激辛火鍋も食べたかったんだけど、外が暑くて
みんなに無理って言われちゃった。ちょっと残念なり。

7/28。午前中はパンダ見に行ったんだけど、その話は次回に後回し。
夜はまたドミの仲間とご飯一緒に食べに行きました。
何食べよう?って話で、マクドナルド!って意見は却下(笑)
西寧くんの地元、西寧にはマック無いらしく感動してた。
宿の隣が有名なお寺で、その中にあるベジタリアンレストランへ。
(結局はお寺の「精進料理」ってことなんだけどね。笑)
ここでも麻婆豆腐食べちゃったくらい、四川のは美味いのだv
あと、海鮮おこげ料理とか、肉に見立てた料理とか。
大豆かなんかで作ってると思うんだけど、味とか触感は
ほとんど肉と一緒なの。うわーすごいって感動してしまった。

成都は暑くて、今まで寒いところにいた自分にとっては更にきつい。
夜もなかなか寝にくい時あったし。湿気が多い気がする。
それと、ちょうどサッカーのアジアカップを隣の重慶市でやってて。
みんなで見に行こうかって話にもなったんだよね。
でも中国の暑い三大都市の一つ重慶は、さらに暑そうだよねーって。
あと、GKが楢崎なら考えたかも(また言ってる・・・)
もしくは楽山・峨眉山ツアー企画とかも。でも、結局行かなかったな。
というわけで、次回は最後の成都編。パンダーvv

旅記13〜四川省・成都編(下)〜「30頭以上のパンダに会う」

7/28。パンダ見るぞ!と張り切るパンダ好き。
一緒に見に行ってくれる人がおらず、一人で行くことに(悲)
動物園にも何十匹いるって書いてあったのに、旅人情報だと
パンダ研修基地に全部移しちゃって、今は一匹しかいないんだとか。
動物園だったら西寧くんが一緒に来てくれるって言ってたのに残念。
(中国人が檻の中の動物を傘とかで突付くのが見たいんだとか)

とりあえずどうやって行ったらいいか分かんないから、
研究基地方面のバスに乗り込み、っていういつもの方法をとる。
で、いつものごとくウロウロ歩きすぎてすごい疲れる。
やっとたどりついたパンダ研究基地。人少ない・・・。
楽しみにしてた博物館は、停電のため入れないしー。
中は無駄に広いんだよね。バスみたいなの走ってたけど、歩く。
自然に近い環境でパンダの研究をする、がモットーらしい。
すると今はもう使われてないみたいな寂れたボロイ檻があって。
一応中覗いてみると、い、いたーーーパンダ!生パンダ(笑)
こんなひどい扱いで、パンダ可哀想だよ中国ーー。
暑さのためか、ぐでーってしてるの。動け動け!!!

また別の檻に行くと、パンダが大量に!!!
どれも基本的にやる気ないし。(やっぱりパンダだからね)
ぐでーってしたありえない変なポーズで寝てるから、おかしくって。
監視員の人も昼寝してて、たまに来た中国人客が
ソーセージみたいなの投げ込んでたら、起きてきて注意してたけど。
うちは暇だし、人もいないからじーーっとパンダ観察してた。
途中から「ウオー」とか言いながら起きてきて、アピールしてんの。
檻から手を出してきて、よっぽどその手をとって握手しようと思った。
あと、二匹のパンダが喧嘩しだして、マジ殴りくらわしてるし。
笹が出てきたら喜んで、急に元気になるパンダ君たち。
むっしゃむっしゃ貪ってるの。仲間で奪い合いになったりもして。
パンダの庭はめっちゃ広くて、一周するのも疲れるくらい。
運動場で子パンダの健康体操の時間なんかもあったりして。
子パンダはコロコロしてて動き回って可愛いのだーー。

熊猫がパンダなんだけど、小熊猫はレッサーパンダ。
こいつらは元気に走り回って、木に登って、ちょこちょこしてた。
愛くるしい動き方で、近くに寄ってきたり、可愛いのだ。
木登りが上手くて、細い枝でもするする登っちゃう。

パンダの鳴き声って、ちょっと悲しそうな泣き声なのね。
なんか、聞いてるこっちまで悲しくなってきちゃった。
中国だから環境微妙にあんまよくないし、うーん、ごめんね。
でも、余裕で50頭以上いたと思う。ものすごいパンダだらけで。
こんないっぱいのパンダが戯れてるのを見ただけで、満足。
研究所らしく、パンダの検査や観察もいろいろと行われてた。
最後にパンダ触ったしね。へへ。人が少ないところで勇気出して。
思ってたより毛が硬かった(笑)でも感動!触っちゃったよ〜。
400元で赤ちゃんパンダ抱っこできるらしかったけど、高すぎ!
もちろん即、無理無理。でも大理で抱っこした旅人に出会った。
めっちゃ可愛かったらしいですよ。

その後、成都にあるらしい「イトーヨーカドー」に行く。
中国語の漢字だと「伊藤洋貨堂」ってそのまんまか。
日本の物がいろいろあるらしく、天津なさそうだから行きたくて。
(でも天津には代わりに伊勢丹とダイエーがあるのさ)
見つけるのが大変だった。地図を頼りにバスと歩きで。
歩くのが長くて一時間以上歩いて、死にそうにへとへとになってた。
輪タク使わなかったのはアホかも・・・。貧乏性で、ダメだ。
イトーヨーカドーは日本の物いっぱいあってうわーって感動。
でも日本で買うより高いから、結局買い物はほとんどせず。
なんのために頑張って行ったんだっていう質問はナシね。

7/29。本当は今日出発しようかなとも考えてたけど
朝早いバスで、起きれなかったので延長。旅ではよくあること・・・。
同じ部屋の人が一気にいなくなったので、ちょっと寂しくて。
ごはんも一人だからほとんど食べなくて、つまんなかった。
旅人いないと、たまに寂しくてつまんない時期があるんだよね。
バス切符買って、明日はとうとう九塞溝に向けて出発!

本場四川の激辛麻婆豆腐。涙が出るほど辛いが美味い。
 
 
誰にも見つからないような場所でひっそりと過ごしていたパンダ。
 
 
掃除があまりされていない劣悪な環境でも頑張っている。
 
 
大熊猫がジャイアントパンダなら、小熊猫ことレッサーパンダ。
 
 
元気いっぱいに駆け回る。木にだってすいすい登る。
 
 
基本的にやる気のないパンダたち。おーい!起きろ!!
 
 
つぶらな瞳で訴えてくる。至近距離でこんなのされたらもうvv
 
 
ファンサービスもすぐに終了。ついつい握手してしまった手。
 
 
笹を食べるときだけ異常にはりきる。奪い合って喧嘩する兄弟。
 
 
急に立ち上がったかと思うと、「ウォーー」と吠え出した。
 
 
やっぱり牙もなかなか。カメラに応えてくれたワンショット。
 
 
「わ〜い、おいしい!」口元が可愛いのがポイント。
 
 
食べ終わるとまたやる気ない姿に戻る。なんだそのポーズは。
 

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