中国の旅〜内モンゴル編〜
中国旅記1〜内モンゴル自治区編〜「星だ!砂漠だ!草原だ!」

2004年7月2日。草原は今の季節が一番いい、という話を聞き。
フフホト行くぞ!と思い立つ。思い立ったら即出発。
せっかくなんで暇そうな人誘ったらOKだったんで、一緒に行く事に。
というわけで、内モンゴルだけは二人旅になりました。
渋滞やらバスの故障で、天津駅に着くまで一苦労。
駅に着いたら着いたで、切符売り場はありえない混みよう。
1時間くらい並んでたかもしれない。人も多いし蒸し暑い。
凍ったペットボトルの水を買い、溶かしながら飲んで涼む。
やっと買えた北京行き切符もなぜか無くしてしまった。
(よく物失くす子なんです・・・)
あわててうろうろ探しても、全く見つからない。どうしよう。
結局ここは中国なんで、切符無くてもいけるかも!と思い。
友達の後ろにぴったりついていったら、乗れた(笑)
本当に運が良かったなと思う。

天津から1時間ちょっとで北京に到着した。
目指すは内モンゴルの中心、フフホト。
しかし売り場に聞いてみると、フフホト行きの列車は全て売り切れ。
仕方ないので駅前で何人もの客引きに聞いたあげく
バスがあるとの噂を聞き、西直門バスターミナルに行ってみる。
途中バイタクに乗ったんだけど、普通のバイクの後ろ側に
二人乗りするようになってて、乗ってたら面白かった。
到着するといきなりパオトウ行きのバスのしつこい勧誘にあい、
フフホトで降ろしてやるとのことなんで、すぐに出発しちゃった。
寝台バスは基本的に一人用×三列なんだけど、
辺境なのか?ここは二人用×二列の並び方だった。
この時ばかりは一人で来なくて良かったって思った。
だって周りは半裸のおっさんばっかりだったから。
この狭い中一緒のベットって、微妙に嫌かも・・・。
一番後ろの席だったから、すぐ傍に荷物が積み上げてあって。
寝てるとき顔の上に荷物が何回も落ちてきて「うぎゃー」と叫んでた。

早朝、フフホト到着。バス降りるとき早速帽子を置き忘れる(泣)
これから旅が始まって出番だっていうのに。
でもってバスは高速のインターを降りずに人だけ降ろしたので
なぜか郊外に置き去りにされてしまった。朝だし全く人気もない。
街から離れてたので、やっと見つけたタクシーに乗りこむ。
「駅まで」と言おうとした私を遮って、友達が言った言葉。
「この街で一番賑やかな場所へ行ってくれ」。。。爆笑。
まあ、結局安宿が見つからなくてバスで駅前に行ったんだけど。
客引きが多い駅前を中心として周るのが一番効率が良いから。
途中の看板でモンゴル文字をたくさん見かけた。
通称?ミミズ文字と言われるだけあって、全く読めない。。。
基本的に看板などは中国語とモンゴル文字と両方が書いてあります。
駅前に行くと早速「草原に行かないか?」という客引き。
あまりの急さに驚いてしまった。早速見つけた!って感じ。
最初は怪しげで渋ってたけど、値段も手ごろで良さそうだったので決定。
しかもあと30分後に出発というタイミングの良さ!早すぎるくらい(笑)
ずっとロスもなくトントン拍子で来てるのが不思議なくらい。

ここで何人?(どこの国から来たか)と聞かれたんだけど。
いつものパターンであえて相手に当てさせてみた。
一緒にいた友達とは通称アジアコンビなんで(笑)
(つまりお互い日焼けしてるし日本人ぽくない顔ってことね)
全然日本人って言われないの。ベトナム、インドネシア、
フィリピン、シンガポールなんてのからアボリジニーまで。
いつまでたっても当たらないのが微妙に悲しくなってくる。
でもまあ、その過程が楽しかったのでいいや。

ツアーは韓国人のおじさんおばさん4人、中国人の女の子と
ニュージーランドの青年のカップル(?)、そしてうちらの計8人。
こんなに中国人以外が揃うのは珍しいんだとか。
こじんまりとしてて、ガイドさんもすごく気が利いててよくしてくれた。
しばらくバンに揺られてると、郊外になるにつれ草原が見えてきた。
パオがいっぱい!!でもそのパオを通りすぎまだまだ奥へ。
あれ?まだ着かないの?って状態が1時間くらい続いてたかも。
結局到着したのはずいぶん進んだ所の、ちょっと小さい場所。
周りに道も建物もほとんどなくて、でも満足だった。
だっていかにも観光用のコンクリートパオ集団とか、嫌じゃない?
着いたとたんに歌と白酒のモンゴル式お出迎え。
そしてパオは自由にって言われたんで、友と二人で宿泊。

一息ついて外に出ると、本当にどこまでも草原が続いてるのね。
見えるのは、緑の草原と、青い空と、白い羊と、パオだけ。
うわー最高!!!空気も澄んでて天気も良くて、気持ちいいの。
羊を目の前で捌いてもらって、羊肉料理。新鮮だからくさみが無い!
急に大雨が降るも、数分するとまたすっかり晴天に戻ったし。
天気の移り変わりがめまぐるしい。ほとんど晴れてて良かったけどね。
モンゴル族の家を探検したり、散歩してると野生のウサギや
放牧中の羊、牛、馬なんかを発見したり。すごい楽しい。
売られていくっぽいドナドナ(小牛)もいたり。

民族衣装着て写真撮ったり(嫌がる友にも無理やり・・・)
小皇帝っぽくて似合ってましたよ?(笑)
そのまま乗馬で草原をまわることに。でも、値段交渉のとき。
友が「俺ら二人合わせて250(アーバイウー)だ!」と言って・・・。
その場の全員が大爆笑。(俗:アバイウー=お馬鹿さん)恥かし。
結局は韓国人のおじさんが値切りまくって破格の値段へと(笑)
で、うちの乗った馬は白かったので、「スーホ」と命名。
しかし!スーホもまたお馬鹿さんな馬だった。
道草ばっかり食ってるし(馬だから本当に食ってるの〜)
道端でトイレして人にかけてるし(うちも危うかった!)
でも綱引く人もいないし、日本みたいに柵の中じゃないから
自由に馬乗って草原駆け回るのが楽しくって。
馬が走るとめっちゃ振動が来てハッハッ言っちゃうの。
川を渡ったり、丘に上がったり、胸まで届く高い草があったり、
モンゴル族の家でお茶と羊のミルクのお菓子頂いたり。
草原を自由に駆け回ってると、すんごい気持ちよかったーー。
最後にはちゃんと言うことを聞いて走ってくれるようになりました。

夕食時はまたモンゴル式で白酒を飲まされたんだけど。
普通の白酒よりも何倍もアルコール度数キツイのね。
50度近くあるかも。口つけただけで痺れる感じがする。
歌を歌いながら一人一人に飲ませていって歓迎するの。
他の集落で歌や踊りを見て楽しんだり。牛の糞燃やして灯りにしてた。
おじさんが乱入して一緒に踊ってたんだけど、それが大爆笑。

夜は空を見上げると満天の星空。星、星、星・・・。
遮るものが無いから、ずーーっと向こうまで綺麗に星が見えるの。
地平線の端っこから端っこまで星がずっと広がって見える。
夜中にこっそり草原に寝っ転がって、星を眺めてた。

翌日は砂漠に出発。天気がまたすんごい良くって。
砂漠はなぜか急に砂嵐になり、大変!(こんな砂嵐は珍しいんだとか)
帽子、サングラス、バンダナで口を覆い、盗賊ルックです。
怪しいーって言われたけど、本当砂嵐がかなわんくて。
ついでにデジカメも傷だらけになったし、データも消えたし・・・。
そんでもってラクダに乗っちゃいました。
ラクダ可愛いー。マツゲ長くって美人さんなの。
ラクダは右手右足同時に動かすから、結構揺れるんだって。
しかも高い!!高さが馬の何倍も高くてちょっとドキドキ。
ラクダ乗って一応「動物園」らしきところに行くも、廃れてる(笑)
でも足が5本ある牛(メイン)がいて、暑さでぐったりしてました。
最後は砂山からソリに乗って滑り降りる。
すんごい急斜面だよーって思ったけど、意外とするする降りる。
みんなでスイカ食べまくって、のんびりしました。
ちなみに部屋に帰ったら全身砂だらけ。
頭から、服から、下着から、靴から、砂がどんどん落ちてくる。
シャワー浴びてさっぱりした。

夜は火鍋!うちの大好きな火鍋!!みんなで食べると更に美味しい。
ガイドさんがめちゃめちゃいい人だったので、労う。
本当にすぐ水とかガム買ってくれたり、気遣いすごくって、最高だった。
火鍋も一人10元でいいとか言って。(一人50〜100元はしそうだった)
本当「すんごい良かった」っていえる草原&砂漠ツアーでした。
ちなみに韓国人のおじさんは、意外にも大学教授みたいなお偉いさんで。
最後に驚かされたことを覚えてます。

翌日は博物館で巨大化石なんか見た後、買い物。
内モンゴルはマンモスとか恐竜の化石が大量に出土してるらしい。
噂によると道端ににごろりと転がってたりもするらしい。
買い物ではせっかくだから蒙牛のアイスやヨーグルト食べまくって。
蒙牛は内モンゴルの食品メーカー名。雪印とかそんな感じかな。
天津でも食べれるけど、内モンゴルで食べたってのが良いんだよ(笑)
ハンモックやモンゴル風お茶の塊、ミニパオなんかも買っちゃった。
ハンモックは椅子代わりやベット代わりで利用する地元民も多いみたい。

夜は寝台バスで天津に直接帰ることに。
行きとは違って一人一ベッドの激狭いやつ。キツかった。
おっさんの足が臭いし、布団もおもらし臭いし(笑)
しかもベッドとベッドの間に途中で乗ってきたおじさんが寝だして。
おっさんと密着?(-"-;)とか思ってると、友達が場所変わってくれた。
ありがとう、兄さん。またもお世話になりました。

最悪なのはバスのトイレ休憩は山道とかただの道だったし。
まわりおじさんだらけだし、バスから普通に見渡せるし。
そのため暑くて喉渇いても、極力水分取らないように努力。
高速通らないでいつまでも山道ノロノロ走ってるし。
そして!!故障のため半日足止め。バスがいつまでたっても動かず。
食料尽きてくるし、暑いし、閉じ込められてる感あるし、キツかった。
こんなかんじでやっとこさ天津帰って来ました。
友達も貧乏一人旅タイプなので、一緒に旅行できてよかった。
汚いのとか安っぽいのダメって人とか、計画性ばっちりな人とか。
そんなので合わなかったら、大変だし。
ともかく素敵な旅でした。この時期が一番良いみたいだし。
満足度は100パーセント!やりたかった事全部叶ったし。
 
寝台バスは大荷物の中国人でごった返している。
 
寝台バスの中。暑いのでおっちゃんは常に半裸。Photo by Dadi
 
ミミズ文字ことモンゴル文字のケンタッキー。中国語と併表記。
 
宿泊したモンゴルパオ。中は結構清潔。
 
草原式トイレ。ハエが多すぎて容易には入れない。
 
現地人&民族衣装ではしゃぐ人々。
 
だだっ広い野原を、馬に乗って駆け巡る。
 
つぶらな瞳の駱駝。乗ったら非常に楽だ。
 
ありえない角度の砂漠斜面をソリで下る。

★おまけフォト★

放牧された馬が草を食べてる。 花が咲いた草原と、小川と、素敵な馬。 乗馬中に羊の大群に遭遇。
ずーっと草原。 モンゴル語、中国語、英語。 Photo by Dadi 蒙牛シリーズのアイスクリーム。ミルクが濃くて良い。
砂漠でヤッホイ! 駱駝の上から見る駱駝。 モンゴルの民のベッド。

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