あみの東南アジアバックパッカー放浪記。

旅記04陽朔・桂林編 「水墨画の世界、山水美の桃源郷」

さて、陽朔編も後半。サイクリング&洞窟探検したけど、まだまだ元気いっぱい!この後はもう勢いで月亮山に登っちゃえー!って決めた。その前に腹ごしらえなんだけど、近くの食堂は少し値段が高めだったのね。そしたらジャグラーくんが「じゃあおかずなしで米だけ頼む」とか言い出して。さすがにそれはダメだったので二人でトマトと卵の炒め物を食べる事に。ものすごい量だったけど、自転車で体力使ったせいか思いっきり食べてしまった。さて、月亮山登山に出発ー!ガイドさんは「暗くならないうちに帰っておいで」とまた下で自転車見ててくれる。登りだすと、後ろから大荷物を抱えたおばあちゃんがついてきて。水を運んで頂上で売る人みたい。かなりの年齢なのにすごく速いスピードで休みもせずに登っていくのに尊敬の念を覚える。うちは持久力に自信が無いから、最初はちょっと早めのペースで登っていく。だんだん坂も急になってきて、言葉も少なくなってきて、はぁ・・・まだかー・・・って思ってたら、やっとのことでつきました!いやでも思ってたよりもすぐについた。(いつも登ってる山がハードなぶん多少楽に感じたのかな)

ちょうどここは月亮山の穴の真下。遠くから見たら月みたいだったけど、ここまできたら意外と大きかったことに気づく。そしてともかく景色が綺麗。さっき自分が自転車でこいできた道が、細い線みたいに見える。ここがてっぺんだと思ってたら、なんと水売りのおばあちゃんがもっと上があると教えてくれた。ここからはもう本当けもの道状態。草をかきわけ、枝にぶつかり、道を探しながら上へ上へと登っていく。そしてやっとのことで、本当のてっぺんに到着。周りを見渡して、息を呑む。ここから見た風景には最高としか言い様が無かった。山、山、山、山、山・・・。平野と民家、そして畑が少しあって残りは全て山。間を縫って川がキラキラと光を反射してるのが見える。なだらかな山ではなくとんがった山だから、重なり合う事が少なくて、いくつもいくつも連なって見えるのだ。すごい。すごすぎる。数え切れないほどの山、真っ青な空、輝く川面。1時間は景色をぼーっと見るだけで過ごしてしまった。ここまで登ってくる人はほとんどいなくて、この景色を独り占めしてるような気分になってくる。夕方なので日が傾いて、空も赤く色づいていく。この景色見れただけでもう満足。

下界に下りたら、今度は帰り道。ガイドさんにまたもいろいろな説明を受けながら(むしろ雑談)進む。蝶の形した洞窟の入り口とか、派手派手ででかくて印象的だったな。やっと戻ってきた。今日は一日中、自転車漕いだり、洞窟探検したり、山に登ったり、充実した一日だった。料金を払うときになって、「今日一日中付き合ってもらって自転車で走り回った上、予定に無い洞窟と登山で5、6時間待っててもらって、あの無理やりOKさせた激安料金であるはずが無いよね」って二人で話し合ってた。常識的に考えても絶対追加料金請求されるだろうって思ってたのに、その値段でいいよって言ってくれて。感激。そして申し訳ない。今日一日中でいっぱい話したし(訛りがほとんど無くて聞き取りやすい)、すごくいい人だった。

ゲストハウスに帰ったら即シャワーを浴びる。髪や体から流れる水が、黄河の水みたいに茶色がかってて。全身ものすごいドロドロとれてない状態。トイレ&シャワーが各ドミについてるのはいいんだけど、ドアがなかなか閉まらないことと、すりガラスになってて部屋から軽く見えちゃうのが難点かな。さて、貴重品袋の中身を確認してみたところ、ひーー。ビニール系で防水対策してたのにちょっと濡れてるー!パスポートは濡れたらサクラの花模様が出てくる事を発見。でも端っこだけだったので別に異常なし。T/Cとかドルがふにゃふにゃになってたもんで、慌てて一枚一枚並べて乾かす。大丈夫かなコレ?

ちょっと休んだら一人で散歩。ベトナムのチェーみたいなデザートが屋台で売ってて。好きな果物とかゼリーとかの具を選んで、それに氷の乗った甘いみつをかけて食べるの。美味い!!!!特にブドウが美味しくって、物凄い勢いで食べてた。疲れたので宿に戻る。同じ部屋に中国人の女の子3人組の旅人が新しく入ってきて、お喋りしたりあっという間に時間が過ぎた。なんと中国来て初めての宿に(青島、済南、天津、西安、など今迄の移動ではどこに泊まってたんだって話になるけど)感動。そしてなんと天津以来の初めてのフトンです!ああ、フトン久しぶりー気持ちいいーなんていってるうちにぐっすり就寝。

のんびり起きたら、陽朔の街全体を歩いて自分の頭の中に地図を作る。とりあえず小道も含めて一通り街の中は歩き回って把握した。屋台のなかに牛の骨に何でも言葉を彫ってくれる人がいて、もうベタベタで恥ずかしすぎるんだけど、自分の名前を彫ってもらった(笑)その職人さんもいい人で、ちょっと話し込んでしまう。そのペンダントはお守り代わりか、旅が終わるまでずっと外さなかった。小吃が美味い!!お餅みたいな生地の中に醤油ベースの甘いたれがトロっと出てくるおやつとか。道端のおばあちゃんが売ってて、買って横で食べたらそのおいしさにまた買ってしまって。あとはタピオカロイヤルミルクティーだね。これは北部で売ってるのよりもかなり安く買える(1,2元とか)のがいいね。黒タピオカのモチモチした食感がやっぱり癖になるね。フルーツも買って。ロンガン買った。枝が無い方が量り売り安いから、それ見つけて周りの人に混じって選んで。

川辺で果物つまみつつ景色眺めてぼーっとしてたら、川辺で遊んでる人結構いるもんだ。靴を脱いで、水に足をつけてみる。冷たすぎず、程よく気持ちいい。天津はすんごい湿気で暑かったと思いきや最終日は雨で寒くなって、西安も曇りで寒くて、桂林も明け方だったので寒くて、でもここの天気は調度いい。毎日晴れてるんだけど、湿気が多くないのか過ごしやすい。川の水は黄河などと違って澄んでて底が見える。ばしゃばしゃ歩き回ってはしゃいでた。時折川上から漓江下りの大型船がやってきては、通り過ぎていった。そんな感じでのんびりと何日か過ごした。陽朔近くに「中国の桃源郷」と呼ばれる白沙という村があるらしく、そこに行ってみたり。本当に昔の中国をそのまま残したようで、どこを見ても絵になる風景ばかり。お腹すいてきたのでワンタンを食べる。中国で食べるワンタンってかなり美味しくてお気に入りなのだ。夜、宿に戻ろうと歩いてたらたまたまジャグラーくんに出会った。私は明日出発って決めてて最後の晩餐だったので、せっかくだし一緒に食べる事に。いたるところに看板がある、ここの名物「ビール魚」を食べてみたかったんだけど、40元もして高かったので普通に焼きソバになってしまった。

帰り際にお気に入りのフルーツカキ氷風デザート食べてたら、たまたま隣にいた中国人のおじさん達と仲良くなった。一人のおじさんは日本企業に勤めたことがあるらしく、カタコトで少し日本語が喋れるみたいだった。河南(最初湖南かと思った〜発音似てる〜)出身で、ここ陽朔には結婚相手を探しに来てるらしい。で、残りの二人はここの建設作業員で中国語。方言の訛りがひどくて聞き取るのにすごく苦労したけど、そのうち慣れて分かるようになってくるのが不思議。ビール何杯も飲みながらすごい意気投合して何時間も話し合ってしまった。好みのタイプや将来の夢聞かれたり、戦争の話もしたし。今回はいろんなところで戦争の話など突っ込んだ話が出来たのがよかったと思う。お互い全然嫌な気分になる事もなくて、貴重な話も聞けたし。本当いろんな話してると楽しくて、どうしてもっと早く出会えなかったんだろうってくらい残念だった。こういった地元の人との触れ合いって大好き。よくしてもらって、いっぱい喋って、楽しかったなーー。ありがとう。街は深夜を過ぎてかなり遅い時間帯なのに、ディスコやバーなんかには外国人が溢れてる。すごい街だー。

陽朔出発の日。本当はもっともっといたいんだけど、何にせよビザが無いのでまた駆け足。朝早く起きてぶらぶら買い物するも、開いてない店が多い。朝ご飯何にしようーってかなり歩き回った挙句、せっかく陽朔にいるのに洋食一回も食べてないじゃんってことを思い出す。ここ陽朔は外国人が多いからか街中(特にここ洋人街)は西洋カフェとかピザとかサンドイッチとか、そんなのばかり。いつもちょっと遠くに行って安い中華食べてたのでした。旅で麺ばっかりなので何か違ったもの食べたかったし、最後なのでカフェでごはんすることに。客引きの店員さんが暇らしく、いろいろ雑談してたんだけど、なんと19歳だった。そして私は彼女達に15歳くらいの中国人と思われてたらしい。いつも実際より下に見られることが多いんだけど、15歳って・・・!!!可愛い女の子達で、いろんな質問を投げかけてくるので食べるより話す方が忙しかった(笑)チェックアウト前に、ジャグラーくんがジャグリングの大技を披露してくれた。すごいなぁ。ぜひ世界をまわりつつ有名なジャグラーになって下さい。

桂林行きのバスを探して乗ると、すんごい立派!!来るときのあのぼろさは何?みたいな。VCDカラオケがついてて、ほぼ知ってる曲だったから、車窓見ながらのん気に小声で歌ってた。他にも激しい上流の川を小さなゴムボートで下るのが陽朔で出来るよ、って宣伝もあったんだけど、見てたらすごくやりたくなってきた。でも四万十川でやったことあるから(本当リアルに生きるか死ぬかの激流だった)ま、いっかって。桂林に戻ったら南寧行きの切符を買う。陽朔から出てる大型バスの半額の値段で、言わずもがな硬座。そしてあとは桂林観光。桂林って物価安いなぁ〜〜。1元(13〜15円)ショップと10元均一バックショップも多いし、服のセールで3元、5元、9元とか。買おうと思ったけどやはりデザインが微妙すぎて買えなかったけど。その他桂林市内をいろいろまわって満足満足。

そして南寧行きの列車に乗り込む。切符代の他に5元とられてなんでだろ?って思ってたら、なんとお弁当代だったらしい。すごい!中国でこんなシステム初めてだ。早速張り切ってチケットをカップラーメン&カン入りお粥に交換したら、その後普通の駅弁が来てあわてて換えてもらう。中身はやっぱりそうおいしいものでもなかったけど、残さず完食。おかずの味付けがどれも激辛で、ひー。これはもしや車内の水を売るための魂胆か!?と思ったり。隣の席の男の子がやたら暴れまくって元気いっぱい。私はというと風邪のピーク真っ只中!!あの野宿のせいか微妙に風邪っぽいなーって思ってたのがここで一気に来た。くしゃみと鼻水はやたら出るわ、熱があってふらふらだわ、視界がぼーっとするわ、物凄い事に。今回の旅は風邪薬忘れた上、日本人にもほとんど会ってないし、列車移動ばかりだし、というわけで。風邪薬を飲まない風邪がどんなものかというのを、身をもって体験した。いやー物凄いや。というわけで、やっとの思いで南寧に到着したのでした。

(1元≒14円)
遠くに見える月亮山。登っていくと・・・↓
やっと月亮山の穴の部分に到着!
遠くまで眺めることができる
うわーー!山がいっぱい見える
光に川の水が反射してキラキラ
山頂でのんびりと過ごす
でっかい蝶々!岩肌も迫力。
タピオカミルクティー。これで1元って^^
川べりで水遊びしてました

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